2005年11月02日
提唱
冬期の修行に入って2日目、午前は毎日提唱がある。目下碧巌録、雲水を前にすると不思議に次々話が出てくる。語録の一語一句からその言葉の背景が実体験と重なって来るからだろう。遥か昔の事柄など平生は思い出しもしなかったことが、その一語から湧き出てくる。
しかしこれがどれだけ目の前の雲水に伝わるかと言うことになると、覚束ない。
思えば嘗ての自分もそうだったので、その時は判らなくとも言い続けることが肝心。何れ私などにあの世におさらばした頃、そんなこと言ってたな~、と一人でも覚えていてくれたらそれで良しである。
投稿者 zuiryo : 2005年11月02日 21:08