2006年01月21日
接了(せつりょう)
15日から始まった夏末大接心(げまつおおぜっしん・冬修行の最後締めくくりの大接心、冬なのにこういう字を充てる。)今夜10時で接了である。前半は温かく後半は寒い接心であった。修行にはこの寒さが一番のご馳走で、苦寒という言葉通り寒ければ寒いほど苦しいわけだが、これが結局一番自分のためになる。人間苦しむと嫌でも心は内に向き、今まで気が付かなかったことに目が向く。そこから新たな心地が開発される。これを「創造の病い」と言う。苦しめば新たな心が創り出されるのである。接了後、心の深いところからじわっと沸き上がってくるような爽やかな気分はやった者でなければ分からぬ。これを何十年も繰り返していると実に深い味わいがあるものだ。
投稿者 zuiryo : 2006年01月21日 20:19