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2006年01月23日

日本画

数年前から老後の愉しみに数人の仲間と月2回のペースで日本画の稽古をしている。今日はその日で、画題は薔薇であった。薔薇の花は誰でも好きと仰るだろうが、描くとなるとこれ程厄介なものはない。デッサンは何とかなっても色を塗るのが実に難しい。花びらの微妙な濃淡を忠実に再現して行かないと薔薇にならない。花びらは1枚ずつ先端がめくれているから、あのふわっとした感じを出すのも難しい。花を描くようになって気が付いたのは、いままで如何に花を見ていなかったかと言う事である。水仙でも梅でも見れば見るほど自然の造形の妙を感ずる。また真っ赤な花の茎には赤い色が、黄色の花の茎には黄色があるという事も新しい発見であった。茎は緑色と決めつけているのは先入観でものを見ているからで、よく見るとちゃんと花の色が混ざっている。何事もただ漫然としていては駄目だという事を絵から学んだ。

投稿者 zuiryo : 2006年01月23日 21:19

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