2006年02月22日
居士修行(こじしゅぎょう)
門前T氏の息子が3泊4日の居士修行にやって来た。3月から浜松へ靴作りの学校に入り、その後然るべき人に弟子入りし、出来ればイタリヤへも修行に行きたいと言う。10年間頑張って何とか自分の工房を開くのが目標だそうだ。その資金作りの為にもアルバイトで稼ぎながら頑張ると言う。今20歳だから30歳独立を目安にしているのだ。小さい頃はお爺ちゃんに手を引かれてよく僧堂に来ていたが、今回の居士修行で僧堂の本当の姿が解ったようである。雲水と一緒に托鉢にも連れて行った。お坊さんでもない自分が深々と頭を下げられ喜捨を受けるというのは通常ではできないことで、新鮮な体験だったようだ。彼はづっと試行錯誤、期待と挫折の繰り返しで此処まで来た。漸くうっすらと希望の光が差してきたのだから、何とか頑張って夢を叶えて欲しいと念じた。どの世界でも外から見ていたのと中へ入って感じたのとでは大違いである。暫くすれば必ず挫折する。そこからどう頑張って乗り越えて行くかである。個人的にも生前大変お世話になったTさんの孫だから私が代わって彼を応援してやろうと思った。
投稿者 zuiryo : 2006年02月22日 18:40