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2006年04月03日

七回忌法要

神奈川県の愛川町という、新横浜から電車で35分、車で30分ほどの山間の寺へ出掛けた。30年も前のことになるが、私が初めて鎌倉に住職し、間もなく建長僧堂へ掛搭した時、彼は幹部役の知客寮で、随分気を使って頂き恐縮した。7年半後、岐阜へ転住すると決まった時、わざわざ何人かに呼びかけ箱根の温泉宿で、一夜送別の宴を設けてくれた。体は小さかったが心は大きな男で、いつも沢山の友人に囲まれ、慕われる不思議な魅力の持ち主であった。50半ば、これから大いに活躍が期待されていたのに本当に惜しい死であった。早や6年の歳月が流れたわけだが、今日の法要にも沢山の嘗ての友人達が馳せ参じていた。人の真価は棺を覆うて解ると言うが、私が死んでもこうも来てくれまいと、少々羨ましくなった。徳の無い者は精々長生きして延べ時間勝負で行くより仕方ないかな~、と思った。

投稿者 zuiryo : 2006年04月03日 17:00

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