2006年04月11日
上求菩提下化衆生
一昨日知人の娘さんの結婚披露宴で京都へ出掛けた。奈良薬師寺の安田暎胤貫主さんと隣席だった。暎胤師とは高田好胤前貫主さんの頃からの知り合いで、特に岐阜のご出身でもあり親しくさせて頂いている。明日は岐阜市内2ケ所でお話をされる予定だそうで、帰りは一緒だった。日頃のご活躍振りを伺うと文字通り東奔西走である。よく体が持つものだと感心させられた。我々はひたすら寺に籠もって坐禅修行に明け暮れるわけで、意識は常に自分の内側にだけ向かっているのだが、暎胤師を始め薬師寺の方々は民衆の中にあってこそ僧侶の役目は果たせるのだという考えで居られる。上求菩提下化衆生(じょうぐぼだいげけしゅじょう)と言うが、その双方を全うすることは至難のわざである。万事内向きになる我々には暎胤師と話していると本当に良い刺激になる。
投稿者 zuiryo : 2006年04月11日 05:06