2006年06月02日
大遠鉢(おおえんぱつ)
昨日から一週間、恒例の大遠鉢へ全員出立し留護は雲水一人きり、境内はし~んと静まりかえっている。梅ちぎり・壊した樋の修理・軒にすだれ掛け・墨跡書き・ハチの散歩・整体治療・山歩き、台所は自炊、7時から晩参、てな具合で結構仕事はあるものだ。NHK教育テレビ「知るを楽しむ」で元首相の細川氏が白洲正子氏について話しをされ、彼女が愛した西行の孤独については非常に興味深かった。またBSハイビジョンで放送された柳川桂子氏の般若心経も従来のパターン化された解説とは全く違う視点で語られ、しかも実地の体験を通してのものだから迫力があった。坊さんの安っぽい説教などすっ飛ぶ。この季節、静かな境内、茶室の濡れ縁で坐禅を組むのは至福の時間である。
投稿者 zuiryo : 2006年06月02日 20:51