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2006年06月13日

般若会の茶会

数年振りに般若会の茶会が日曜日に催された。うちには茶室はあるものの茶道具類はほとんど無く、毎回旧家のO氏が提供して下さる。本席の床には市内十八楼で芭蕉を招いて催された句会の直筆文、脇床は後藤瑞巌老師の書、茶碗は井戸、花は沙羅、寄りつきの床は土屋禮一先生の龍などであった。もうそれ以外のものは忘れてしまった。茶入れは尻張りの棗だった。ふくさに包まれた状態で運び込まれ、お点前はまずそのふくさを解くところから始まった。これは初めての事であった。会員の中には千家岐阜支部数寄者の方々も居られ話に花が咲いた。お点前はいつも山内K寺の和尚さんで松尾流の大先生が受け持って下さる。濃茶もさすが練り方が違うから旨いの何んのって、あんな美味しいお茶飲んだこと無い。メリハリのある緩急宜しきを得たお点前はさすが違う。何事もその道の大家になると、美しいものである。

投稿者 zuiryo : 2006年06月13日 10:52

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