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2006年07月22日
伊吹山
この間、兄と友人夫婦がやって来た。何処かへ案内と思っていると、是非伊吹山へ高山植物を見に行きたいと仰る。しかしこの梅雨真っ盛り、無理じゃないと言ったが、ご執心の様子なので、まっ、兎も角行くだけ行って、思案はそれからと雨の中出掛けた。いよいよドライブウエーを上り始めると猛烈な霧、数メートル先も見えないほど。だから言ったじゃないの・・・・、と心中思いながら、どうにでもなれ!とばかり強行突破。頂上駐車場に着いた。猛烈な風と濃霧、で震え上がった。後はやけくそ、何とか上り口を探し当て歩き出した。運良く山歩き中1時間半、雨には降られず可憐に咲くイブキトラノオ・シモツケソウ・鮮やかなクガイソウやヤマホタルブクロ・コイブキアザミなどどれも霧に包まれ実に生き生きとしていた。鶯が頻りに鳴いて、却って晴れの日より良かった。物事は万事最初から決めてかからずやってみるものである。しかし今度は晴れた日に行こう!
2006年07月18日
ハチのこと
がらり話題を変えて愛犬ハチについて書く。このところ連日の雨で散歩もお互い楽じゃない。片手に傘,もう一方は引き綱、うんち用ビニール袋と広告紙、ざあざあ降りの中(普通はハチにカッパを着せるのだがこの蒸し暑さの中では可哀想なので無し)、このスタイルで約1時間、たっぷり市街路地を歩き回る。ハチも考えて、柳ヶ瀬アーケード街なら屋根付きで濡れないから、専らシャッターの閉じられた人っ子一人居ない柳ヶ瀬を午前4時半、ほっつき歩いている。商店街の入り口に何人かのホームレスがゴロゴロ横たわっている。飲食店から出されたゴミがわんさと積み上げられ、カラスが集団で突っつき廻し、まあその汚いことと言ったら無い。あっちこっちに野良猫用キャットフードが置いてあるから、賢いハチは全部場所を覚えていて、ぐいぐいと引っ張る。こちらは食べさせまいと、双方激しい攻防となる。・・・・、と、ここまで書いてきて、我ながら余りの馬鹿らしさと、幼稚さに呆れかえったからこれにてお仕舞い。
2006年07月15日
盆棚経
13日から3日間はお盆の棚経、連日36度の酷暑の中大汗かきかき壇信徒廻りである。私も総代さんや特別お世話になっているところ数軒を廻った。最近の駐車違反則罰金が浸透して車を止めるのにも一苦労。今日のお宅は何時も点心、近くの料理屋さんで昼食を頂いた。丁度土曜休みで10年ぶりにご子息さんも一緒に行った。彼がまだ大学生で、落研に入り盛んに落語修行をしている頃だった。若貴人気で大いに盛り上がっていた名古屋場所に相撲見物に行ったりもした。久しぶりに昔話に花が咲いた。今は会計事務所に勤めながら資格を取るために頑張っている。私も岐阜にやってきて24年、小さかった子供がどんどん成長して立派に成ってゆく姿を見るのも楽しみなものである。
2006年07月14日
小心者
またまた検査に行ってきた。殆ど私の趣味のようなものである。昨年ペット検診で右腎動脈瘤(9ミリ)泌尿器科で再検診の必要あり、当時勿論直ぐ飛んでいったが、泌尿器科では、「こんなもん、ほかっとけば良いじゃ!」でおわり。一端はほっとしたものの、よ~く考えるとその医者がヤブに見えてきた。つい1ケ月前にもドックに入ったのだが、それは一般的なもので特別クレームはなかった。しかし矢張り専門科でなければいけない、と思い出したら居ても立っても居られないようになって、別の泌尿器科へ再びすっ飛んでいった。今度の医者は大変丁寧で、では造影剤を入れて写真を撮りましょうと言う事になり、撮った。「まっ、このままで特別心配はありません。尚立体画像にコンピューター処理したものが月曜日に出来ますからそこで尚詳しく診断しましょう。」どうです。医者もいろいろで、こういう親切な人もいるわけだ。しかし思うに、自分は何と小心者か!矢っ張り神経科へ行くべきかとまたまた思案してしまった。
2006年07月10日
山門施餓鬼
今日はうちのお施餓鬼、1日から始まった山内各寺院の施餓鬼も今日で打ち上げ。毎年のことながら大汗かいて無事円成である。出斎終わって婦人会の方々が中元挨拶、一人欠け二人欠けでたった4人になってしまった。瑞龍寺婦人会は一時相当な人数で盛んだったが高齢化が進んでこの始末。しかし不思議に皆長寿を保ち、90歳を越えないと大きな顔が出来ないというグループ。一服後山登り、何時雨が降り出すか心配しながら登った。近頃少々膝がガクガクしてきたが、全身から汗が噴き出して気持ち良いことこの上なし。帰って直ぐシャワーを浴びさっぱりしたところで整形から貰ってきた湿布を膝・腰・足へ貼って貼って張りまくり、体中膏薬だらけとなる。
2006年07月07日
大般若祈祷
岐阜ロータリーでは10年ほど前、会長になると間もなく死ぬという不幸が三代続き、厄払いに七月新会長が選出されると当寺にやって来て大般若祈祷をする。爾来不幸はぴたっと止まって御利益抜群というわけである。今日も新会長以下代表20数名の方々が来てご祈祷を受け、それぞれお守りを頂いて帰っていった。また今日は市内看護学校の生徒70名が坐禅研修をした。今春入学した新入生である。医療の目覚ましい進歩で大半の病気は治るようになったが、一方では癌を始め難病はまだまだある。近代医療技術を駆使して病を治す一方、人間が本来持っている自己治癒力も病を克服する大きな力になる。その治癒力を高める方法として近年「瞑想」が取りあげられている。静の坐禅・動のメディテーションを旨く組み合わせて、一般の方々にも馴染みやすい方法論が模索されている。そこで重要なのは患者に直に接する看護師の役目である。医者が身体の係なら看護師は魂の係である。これから益々大きな役割を担う事になると話した。
2006年07月05日
水陸会(すいりくえ)
毎年の事ながら梅雨は本当に鬱陶しい。大体洗濯物に困る。そこで昨年より除湿器を買って雨降りでも大丈夫にしている。さて4日から1週間毎夜6時半から約30分、水陸会がある。これは雲水の先祖の供養と併せて日頃特別お世話になっている信者さん方の供養もかねて、施餓鬼をする。いつもはこれで一汗掻くのだが今年は涼しくて良い。その後直ぐ喚鐘(参禅のこと)、このパターンが毎日続く。話は変わって、以前夜中にやたら目が覚めて困っていると書いたが、不思議な事に自然に治ってしまった。何故か原因は分からぬがぐっすり休めるようになった。昨日今日と尼僧堂で禅学林講座があった。早速勉強中の心理学について話した。お中元のシーズンに入りいろいろな処から頂き物をする。有り難い事である。とても一人では食べきれないから大部分はお裾分けで雲水に廻って行く。この季節は亡き先祖の供養をし、生きた人間の供養も同時にしてゆくわけである。
2006年07月04日
お盆の季節
7月にはいると早々、山内寺院のお盆施餓鬼が始まり、雲水は酷暑の中大汗掻きながら荷担である。今年から入制を半月繰り上げたため7月大接心は無し。さぞ楽チンと思ったら様々用事が出来て却っていつもより忙しいくらいである。ところで雲水にはお寺生まれの者と在家からの出家組と大きく二通りある。単純に考えればわざわざ在家から発心してお坊さんになったのだから、お寺生まれの者より余程良いように思うか知れないが必ずしもそうではない。小さい時から無意識のうちにお坊さんとしての心構えや躾を受けてきた根っからのお坊さんは、昨日今日俄に出家した者など足元にも及ばないものがあり、その差は歴然としている。だから出家組は2倍も3倍も骨を折らなければついて行けない。それでも尚、在家臭さが残る。これを完全に払拭できるまでに20年は掛かる。この覚悟の無い者は辞めたらいいのだと思っている。