2006年10月16日
斎会(さいえ)
僧堂OBの寺の先住さんの7回忌法要に出掛けた。隠寮と茶室を新築したので早めに来て見て欲しいというので、行事開始1時間前には到着した。名古屋の専門の大工さんに作って貰ったと言うだけ在って、なかなかグレードの高い建物である。欄間や天井は古在を使って仕上げてあった。それが一層風格を醸しだし落ち着いた感じである。「ところであんたのお流儀は何んだね?」と尋ねると、「これからお茶の稽古を始める。」と言う。まだ稽古は一辺もしたことがないのに、先に茶室を造るとは手回しの良いことである。それなら「松尾流」に是非!と言っておいた。彼の寺は最近本堂を新築し、更に鐘楼まで出来て面目一新である。この大鐘が妙で、立派な鐘を寄進しておいて、鐘は撞かないで欲しいというのが檀徒の要望だそうだ。理由は喧しいから。お寺の鐘が騒音になるようでは世も末である。お寺に鐘楼は景観を整えるためのものになっているのであろう。
投稿者 zuiryo : 2006年10月16日 19:57