2007年01月29日
すわらじ劇園
京都山科の一灯園、「すわらじ劇園」の松下氏がやって来た。3月に岐阜市民会館で「限りなき愛、ー青春の遺書ー」が演ぜられるので、ご挨拶にとお出で下さったのである。松下氏は永年、劇団公演の段取りや開催自治体との交渉など、様々な雑事を一手に引き受けて、スムースに行くよう手筈を整える、いわば縁の下の力持ち役をして居られる。私よりずっと年は上だが、雲水の頃から大変親しくさせて頂いている。今日はこんな思い出話を聞いた。50年前、妙心寺開山無相大師600年遠忌に、「伊深の慧玄さん」という、無相大師の伊深での修行をえがいた物語が、すわらじ劇園によって公演された。無相大師は岐阜に深いご縁があるというので、当時正眼寺住職だった梶浦老師は、特に力を入れて劇団公演の為に奔走されたそうだ。一回の公演には相当な資金がいるわけだが、物心両面に渡って、本当にお世話になりましたと、懐かしそうに言っておられた。2年後に、無相大師650年遠忌が催される。今、全国各地の妙心寺派寺院で、伊深の慧玄さんが50年振りの復活上演されているそうである。梶浦老師がこれを聞いたら何と思われるだろうか想像して、思わず笑みがこぼれた。
投稿者 zuiryo : 2007年01月29日 20:19