2007年03月17日
葬儀
年をとってくれば知人友人の葬儀に出掛けることが多くなるのは仕方のないことだが、一昨日又そう言う葬儀に出掛けた。私より一回り以上も年が離れた方だが、奥さん共々大変親しくさせて頂いた。市内では有名な漢方医で、症状に合わせた懇切丁寧な処方が人気を呼び、遠くは関東方面や四国九州からも、患者がやってきて、診察を待つ人が長蛇の列を成す程だった。漢方医としての眼の確かさもさることながら、何と言ってもその人柄の良さである。病を持つ者にとって信頼出来ると言うことほど大切なことはない。体の弱い私は個人的にも沢山お世話になった。またご夫妻と一緒に何度となく旅行にも出掛けたり、ここ数年は一緒に日本画の稽古もしてきた。細かいところが見え難くなったと言いながらも、独特のデッサンと色の置き方は、先生ならではの優しさがほんわか伝わってくるようだった。葬儀の心温まる弔辞を聞きながら、無念としか言いようのない、寂寞たる思いに駆られた。
投稿者 zuiryo : 2007年03月17日 09:46