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2007年07月20日

看護学校坐禅研修

数年前より市内の看護学校2ケ所から半日坐禅研修を依頼され、今日は二組目の研修があった。6月のは年齢もほぼ一定していたが、今回のは若い人から中年の人に至るまで幅広い。病院も看護師不足が言われているので、養成に懸命なのかも知れない。医学は画期的に進歩し、かつては不治の病と言われていた病気も、新しい治療法や薬が開発され、その為にどれ程多くの人が救われているか知れない。しかし心身不二というように、体の治療だけで人の病が癒えるわけではない。心も同時に病むわけだから、同時並行的にケアーしてこそ、完治するのである。ところが病院の規模が大きくなり、高度な医術になればなるほど、患者一人一人の心のケアーは疎かになっているように感ずる。その狭間を埋めるのが看護師さん方の大きな役目である。「愛護よく回天の力あることを学すべきなり」とは道元禅師の言葉だが、意気消沈している病人を愛語を以て側面から支えて行くことが、現代医学に最も必要とされているところである。とまあ、こんな話しをした。

投稿者 zuiryo : 2007年07月20日 20:02

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