2007年10月07日
報恩接心
開山忌明け早々に、大応国師遠忌の報恩接心に雲水4名、早朝より出立した。本来なら開山忌円成で、今日は把針灸治の休息日なのだが、ご苦労様である。留護の者は午前6時から光陽会坐禅のお世話で、これまた忙しい。約20名ほどの参加で、9時には終了した。参加者の中にはるばる福岡から来た人があり、是非相見という申し出だったのでお目に掛かった。女性能楽師で、福岡を中心にご活躍のようである。たまたま同じ流派の方で、岐阜で活躍されている人のことをお話ししたら、よくご存じであった。不思議な巡り合わせに驚いた。僧堂も10月は何かと行事が錯綜して多忙な時期である。11月1日が入制だから、本来は他事には一切関わらず、修行に専念したいところだが、なかなか思うようにはいかぬ。専門道場といえども、世間と全く没交渉では成り立たないわけで、その辺の兼ね合いが難しい。このところ急に秋めいて、虫の声がしきりである。障子越しに涼しげになく虫の音を聞きながら寝るのもいいものだ。
投稿者 zuiryo : 2007年10月07日 20:06