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2007年10月17日
湖南三山
ともしび会秋の旅行のお供で、琵琶湖南にある善水寺・常楽寺・長寿寺をお詣りした。奈良時代天皇の勅命により鎮護国家の道場として草創され、現在の建物は約六百数十年前の国宝の本堂や仏像の数々、素晴らしいものばかりだった。湖東三山の方は夙に有名で、この辺の人なら必ず一度はお詣りするほどポピュラーな寺だが、湖南三山は2年ほど前、市町村合併で三つの寺が同じ市になったのを機会に3ケ寺が一致協力して宣伝するようになったのだそうだ。全て勅願寺のため何処も檀家は1軒もなく、建物の維持管理は並大抵ではないようだ。ご苦心されている様子が伺われた。こうしてお詣りの人が徐々に増えてくれば、活路も見出されるのではないかと感じた。ぼつぼつドウダンも色づき始め、間もなく紅葉も見られるようになり、お詣りの人々で賑わうことだろう。現代はこういう形で貴重な文化財を守ってゆくということだと思った。檜皮葺の屋根、優美な稜線、素朴な参道の雰囲気、どれをとっても実に良い感じの寺々であった。
投稿者 zuiryo : 2007年10月17日 20:00