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2007年12月28日
年末大掃除
朝から張り切って部屋の大掃除に掛かった。普段手の行き届かないところまで全て物をどかして、裏側まで入念に拭く。出るわ出るわ、ほこりが塊になっている。その上どうでも良いような書類の山、段ボールに2杯分も捨てた。その最中に来客、人を訪ねるのも時を考えてくれ、と言いたい感じ。夕方にはスッキリと片づいて、まあ、気持ちの良いこと。本当は晴れればガラス磨きの予定だったが、朝からしとしと雨、明日に延期。今年もあっという間に終わってしまう。10歳の子供は1年が10分の1、65歳の私は1年が65分の1、だから年を取ると1年が早く感じられるのだ、と聞いたことがあるが、解ったような解らない話し。昨日テレビで京都の旧家、1年の暮らしぶりを見たが、実に良かった。寺も伝統を守って年間行事を粛々と行じてゆくのだが、これも余程の覚悟がないと続かない。人によっては幾らでも手前勝手に変更できるわけで、時代に流されず、その内に良さを見出して行く心構えがなければならない。
2007年12月26日
イノシシその後
山際にビリビリ電線を張り巡らして以来、効果抜群、イノシシの野郎、ぶっつり来なくなった。これで清々した。苔の上を覆っていた紗も全て取り外してスッキリ、捲り上げられた部分は一応元に戻して上から踏んづけておいた。多分堀り返されたところは全滅だろうと思うが、まっ、気休めですな。さすがしぶとく枝にくっついていた紅葉も殆ど散って、連日落ち葉掃きである。紅葉の葉は竹箒に絡みつくので掃きにくいことこの上なし。その上やたら軽いから纏めるのにも一苦労。以前は焼却炉で燃やしていたのだが、最近市の条例で煙を出してはいけないと言うことになったので、全て裏山へ運んで捨てる。ちょっと手は掛かるが山の肥料にもなって良い。ところでまたハチのことを書くのは気が引けるが、この忙しい最中に、顎の下が治ったと思ったら、今度はお腹に吹き出もの、頻りに後ろ足で掻く。医者へ連れて行き、軟膏を貰って塗ってやる。これから自分の部屋の大掃除もしなくてはならぬ。これをしないと良い気分で新年が迎えられないのである
2007年12月25日
鍛え上げた脳
今月10日にペット検診を受け、2週間後の今日、その結果が出る日である。最近知人が同様のペット検診を受け、肺ガンを宣告されたと言うこともあって、ドキドキしながら臨んだ。結果は全て異常なし、ほっと安堵の胸を撫で下ろした。1年前に前頭葉と側頭葉にやや隙間が看られますという指摘を受け、すわ、アルツハイマーかと、ひどく落ち込んだ。爾来、365日、ニンテンドーDS「脳を鍛える」で、鍛え上げたので、MRIの映像結果が気になったのだが、見事に埋まって、異常なしの判定、1年間の苦労が報われた。日頃の健康的な生活振り、食生活等も合わせて、「患者の鑑」と太鼓判を押された。考えようによっては小心者というのも良いもんだ。以前は廻りの者は私を「検査病」と言っていたが、近頃は一ランク上がって「検査狂」になった。人様に自慢するような話ではないが、良く言えば心が繊細だと言うことである。まっ、兎も角今日は晴れ晴れとした気分である。
2007年12月22日
灯夜(とうや)
今朝、午前3時の暁天座で臘八大接心も無事に円成した。今年は例年になく温かく、これではイマイチ盛り上がりを欠く。矢張り臘八と言えば木枯らしが吹き、こぬか雪が舞い、夜8時ご開鉢の茶粥の箸が縮こまった手で上手く握れず、持鉢を両手で握って手を温めてから食べ始めた昔を思い出し、矢張り修行には身を切るような寒さが一番だと改めて感じた。今夜は冬至灯夜、晩開板後、総茶礼了而、堂内で一転、今度はどんちゃん、飲めや歌えの大騒ぎをする。ついさっきまでビシバシ警策の音がして坐禅を組んでいた同じ場所でだ。ここが僧堂の面白いところで、鬼のような直日もしょぼくれていた新到も、和気藹々肩を組んで高吟放歌、一晩中大騒ぎをする。その声が隠寮辺まで届いても一向かまわない。真面目とバカをひょいひょいっと使い分け、真面目にバカをするのである。これは純でなければ出来ない。
2007年12月18日
スランプ
このところブログの更新が余りないな~と、お思いの方も多いのではないかと思いますが、私は目下ブログスランプに陥っています。毎日いろいろ思うことは山ほどありますが、私にとって一大事でも、人様は関係ないことで、だから一度話題を精錬して、まろやかな味わいに仕立て直す作業が居るわけです。これが今できないのです。だからスランプ。ところが昨日、笑い転げて涙が出てしまったほどの手紙を頂いた。差し障りのない範囲でご紹介する。「・・・・愚息が帰山して我が寺は却って忙しくなりました。修行がまだ身に付いておらずうわっぺらだけで困ります。和尚とは殆ど無言状態です。作務を嫌い(一日中ごろごろ)庭掃除、気が向けば6時間もぶっ続け、翌日は病人です。格好だけ(対人関係は調子良い)で中味がありません。寺の経済状態も知らず、大寺のバカ息子達と調子合わせてばかりです。額に汗して得た対価だと解っていないのです。私や和尚にしたら再度草鞋を履いて修行に出て貰いたいところです。老師はこんな雲水相手の毎日故、さぞ大変とお察しします。「お袋、そんな下手な字で良く手紙出せるな!」とバカ息子の弁。「お前が仕事どんどんしてくれれば、一日中、ゆっくり手紙書いてまよ!」・・・・。
良く存じ上げている御一家なので、腹をよじって笑ってしまった。
2007年12月08日
未練がましい紅葉
今年は11月が何時までも温かかったせいで、紅葉が十日ほど遅れ、更にその後の冷え込みも余りなかったために、いまだにドウダンも、もみじも、びっしり葉がついて色褪せてはきたもののずっと紅葉が続いている。これは甚だ迷惑なことだ。知人の庭も何時までも葉が落ちないから、ご主人が箒で叩き落としているそうだ。正月用の掃き清められた庭にならないからである。その点、桜は良い、ぱっと咲いてぱっと散る、これでなくっちゃいけない。毎日庭を眺めながら、「葉っぱ、早く散れ!」と、心の中で叫んでいる。大体未練がましいったらありゃ~しない。我々は庭を見たら直ぐ掃除のことを考える。故に、今年の紅葉は特に良くないわけだ。毎年干支の色紙を書いている。来年は鼠、子歳である。禅語で鼠という語の入ったのを探したが余り良いのがない。窮余の策で、ねずみは「チュー公」と言うから、「ちゅ~」という音を生かして、3句選び書いてみた。先日般若会の今年度打ち上げ会があった。21年目が無事終了した。現在会員数は70名、発足当初からの会員30数名がまだ頑張っている。最年長は86歳のお医者さん、若い方では40代の人もいる。年々会員も増え、益々充実してきた。有り難いことである。
2007年12月04日
師走
先週の把針灸治に、可児市土田の公園へ、紅葉をスケッチに出掛けた。以前残暑まだ厳しいころ、蚊に食われながら鬱蒼とした公園の中でスケッチしたほぼ同じ場所から、今度は深紅に染まった木々を描いた。紅葉と言えば奥田元宋が有名だが、色の置き方が誠に難しい。幾重にも重なっている枝の遠近をどう表現してゆくかも問題で、赤や黄、黄土など、3種類ぐらい混ぜ合わせ、微妙に変えて行かないと、平べったい絵になってしまう。などと、講釈は一人前だが、ぜ~んぜん駄目!午後3時半まで掛かって2枚描き、へとへとになって帰った。12月は何処も1日から臘八大接心だが、うちは15日からなので、今は年末大掃除を少しづつやっている。漬け物類は一応終わったので、専ら普段手の行き届かないところをよじ登ったりして拭いている。段々年の瀬も押し詰まってきたな~と実感する。