2007年12月22日
灯夜(とうや)
今朝、午前3時の暁天座で臘八大接心も無事に円成した。今年は例年になく温かく、これではイマイチ盛り上がりを欠く。矢張り臘八と言えば木枯らしが吹き、こぬか雪が舞い、夜8時ご開鉢の茶粥の箸が縮こまった手で上手く握れず、持鉢を両手で握って手を温めてから食べ始めた昔を思い出し、矢張り修行には身を切るような寒さが一番だと改めて感じた。今夜は冬至灯夜、晩開板後、総茶礼了而、堂内で一転、今度はどんちゃん、飲めや歌えの大騒ぎをする。ついさっきまでビシバシ警策の音がして坐禅を組んでいた同じ場所でだ。ここが僧堂の面白いところで、鬼のような直日もしょぼくれていた新到も、和気藹々肩を組んで高吟放歌、一晩中大騒ぎをする。その声が隠寮辺まで届いても一向かまわない。真面目とバカをひょいひょいっと使い分け、真面目にバカをするのである。これは純でなければ出来ない。
投稿者 zuiryo : 2007年12月22日 22:01