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2008年03月27日

旧交を温む

鎌倉住職時代、台所辺で大変お世話になった方が93歳で亡くなった。既に1月に知らせを受けていたのだが、大接心や制末の諸行事が錯綜して遂に出掛けられなかった。一昨日ようやくお宅を訪ね、仏前にお詣りしてきた。30年も前になるが、もう一人のSさんと3人で料理を出し、跡片付けの後、残り物で何時も食事をした。私は僧堂のこと、おばさん達は世俗のこと、お互い賑やかにお喋りしながらの昼食は何より楽しい時間だった。当時を思いだし懐かしさで一杯になった。その夜は東京の自由ヶ丘で、元巨人軍の監督川上哲治氏、バッティングコーチやその後二軍監督だった國松彰氏と三人で、会食した。もう40年以上も前、川上氏は当時現役の監督で9連覇の真っ最中、國松氏はバッティングコーチ、12月の大接心にいつも参加され、正眼僧堂で一緒に坐禅を組んだ。その頃私は直日で、ビシバシ背中を叩いてやった。師匠の梶浦逸外老師のこと、寒くて歯の根が合わなかったことなど、話題は尽きなかった。川上氏はつい先日88歳米寿のお祝いをされたそうで、多少足腰が弱られ杖をついていたが、まだゴルフへ出掛けますと言っていた。國松氏はお菓子の亀屋万年堂の社長になっていた。二人とも少々耳が遠くなったと言うので、私を挟んで両側に坐って貰い、左右を振り向きながら大声で喋った。修行も野球も商売も結局同じ、これが3人の結論だった。大いに笑い、喋り、楽しいひとときを過ごすことが出来た。

投稿者 zuiryo : 2008年03月27日 09:23

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