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2008年05月29日

よだれかけ

数年前還暦を迎えたとき、姪っ子がよだれかけをプレゼントしてくれた。エンジ色の地に「寿」の字が埋め尽くされた誠に目出度い物である。爾来大変重宝しており、いつも食事の時は首からかけて使っている。私の口腔内サイズは、歯医者さんに言わせると、非常に小さく子供並みだそうだ。従ってやたら食べ物が口からはみ出てこぼれる。すると一番目立つ胸元辺が汚れると言うことになる。こう云うだらしない叔父の姿を見て、タイムリーなプレゼントとなった次第。外で食事の時はさすがにこれを持っていって使うのも憚れるので、ハンカチをピンで留める。いささかみっともない格好だが、一重に口の小ささが原因なのだからと納得して、そうしている。最近知人と食事をした折、効用を説き、早速私のピンを差し上げて、胸をハンカチで覆って貰った。近頃は部屋でもやたら蹴躓いたり、物を落としたり、コップをひっくり返したりと、末端神経に行き届いてないことがあるので、ふと、「老化」が頭をかすめる。

投稿者 zuiryo : 2008年05月29日 21:14

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