2008年06月12日
坐禅会
40年くらい前、私がまだ僧堂で修行していた頃、やたら企業の坐禅会が流行った。特に4月は集中して、連日その世話で明け暮れるという状態で、いささか不満であった。雲水は自分の修行の為に僧堂に来ているので、のべつ幕なし坐禅会の世話では堪ったものではない。ところがその後様変わりして、私が瑞龍寺に来た頃には全く無くなり、清々していた。しかし近年復活の兆しがあり、地元校区の小学生の坐禅会・看護士養成学校の生徒達・地元企業の新入社員など、ぽつぽつ頼まれるようになった。まだほんの僅かなので、これくらいは社会奉仕の一環で、喜んでさせて貰っている。以前は、猛烈社員の根性たたき込み的坐禅だったが、今のは、ぐっと地道な考えで、静かな雰囲気の中で自分を見つめ直す坐禅である。大変結構なことだ。特に地元校区の子供会から定期的に頼まれる坐禅会は、積極的に引き受けている。次代を担う子供たちに少しでもお役に立つことが出来るのは嬉しいことである。
投稿者 zuiryo : 2008年06月12日 20:35