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2008年07月31日
隔宿諷経
夏期3ケ月半、雨安居の、今日は最後の日、午後4時から隔宿諷経がある。本堂・韋駄天・各塔所・禅堂・白山などを巡りながらお経をよむ。所要時間1時間半、カンカン照りのなかをあっち行きこっち行きするから全身汗でずぶ濡れとなる。例年のこととは言いながら、楽じゃない。薬石後は6時半から総茶礼、この時、制間中の心得や差定が読み上げられる。これで行事は一応終わり、明日の役目交代となるのである。今年は特に暑さ厳しいなかの雨安居制中だったから、ほっと一息である。個人的には楞厳会行道が無くなるので、やれやれという感じである。年々これがしんどくなってきた。午後、マッサージへ行ってきた。どうも屈んで仕事をすると、直ぐに腰が痛くなる。これも老齢化によるものか知れないが、兎も角あっちこっちケアーが要るようになった。一制無事に円成出来たことが、何より嬉しいことである。
2008年07月29日
絵日記
絵日記と聞くと、直ぐに小学生の夏休み宿題を連想させるが、最近或る方からこう云う話を聞いた。毎日三度の食事を克明に絵に描いて行く。例え殆ど同じ様な献立でも、繰り返し続けて行くと、老化防止にも成るし、意外と面白いと言うのである。大きさはせいぜい20センチ×15センチほどのスケッチブック一枚に、朝昼晩三食分の献立をピグマペン0,5を使い描く。一切描き直しが出来ないから、一発勝負で、却って面白い絵が出来上がる。人に見せる訳ではないので、気軽く漫画を描くつもりでよいのである。では早速腕試しにと、紙を貰いペンを借りて描いてみた。勿論へたっぴーだが、水彩でさっと色を付けると、我ながらなかなか良い出来。記憶を呼び覚まし、いささか頭も使い手先を動かすので、屹度ボケ防止になると確信した。皆さんも是非お試し下さい。
2008年07月28日
健康病
以前原因不明の胃ムカムカに襲われ(胃薬を常時飲んでいながら)、自慢の早食いがいけないと悟り、爾来一口百噛み健康法を続けている。お陰でムカムカも治まりすこぶる快調である。しかし知人達は私のことを健康狂と言う。はなはだ不満である。確かに病気は不愉快であるが、健康病も近所迷惑と言うこともあるようだ。この恐ろしさは伝染性であることで、人に伝染させることを生きがいにしているふしがある。それは自分のことが不安だから、仲間を作り、しがみつく相手を増やしたいのである。反対に知人でドックなどには一切かからず、人間死ぬときは死ぬ主義とでも言うべき生き方を貫いている人がある。たとえ幾つで死んでも、それまでに思う存分やったのだから、我が人生思い残すこと無し、と言う考え方である。どうも健康と言うことだけに縛られて、多様な見方によって豊かな人生が送れる筈を、あたら貧しく生きているのではないかと、しみじみ思う今日この頃である。
2008年07月21日
趣味も楽じゃない
どういう訳か酷暑のなか食欲はガンガン、一向夏痩せにならない。メリッメリッと増えつつある今日この頃。いや~、しかしこの暑さ何たることか!汗を次々かくので、ひっきりなしに洗濯をしなければならない。まっ、直ぐに乾くので良いようなものだが、手間は要る。夏の麻法衣は、法衣替えの度に、自前で洗濯をする。これがいけないらしく、忽ちよれよれになり肩のところが擦り切れてきた。同系統の布地を探して補修。我ながら上等な出来上がりである。先日仲間4人で明治村へスケッチに出掛けた。建物を描くにはいろいろ有って良いのだが、木陰で丁度良いスケッチポイントを探すとなるとなかなか難しい。しかも描いているうちに日差しはどんどん移動してくるから、追い立てられるように夢中で描いた。二の腕から顔まで真っ赤っか。7時間ぶっ続けで3枚仕上げた。もうくたくた、暑さと過労でぼ~っとしてきた。帰ってから居室に飾って眺めてみたが、苦労の割りには不出来、ガックリ来た。趣味も楽じゃない。
2008年07月09日
ハチの下痢
今朝、定刻通りにハチを散歩に連れて行こうとしたら、台所の板敷きに上がって来て、頻りにきゅんきゅん騒いでいる。早く散歩に連れて行け!と言う合図なのだ。いつもはハチ専用ソファーにドテ~と寝そべっていて、私が近づくと初めてどっこいしょ、と降りて屈伸運動を始めるというのがパターン。うむっ、何かおかしい?胴輪を掛け、引き綱を付けると、矢のように飛び出して、早くも参道隅っこでウンチ、見ると超柔らかい、下痢だ。それでも元気に歩いて金公園(こがねこうえん)草むらで再びウンチ、またまた下痢。顔を見るとお腹が痛くてしょうがないという風でもない。まっ、いいか、拾い食いの勢いも何時もと変わりなく、一安心という一幕。知人で突如として下痢をし、その後全く食欲が無くなり、急遽入医院された方があった。検査の結果は特別何も無く、一安心で退院されたが、ハチの場合は食い気は全く衰えていないので、安心した。こう云う時はハチと喋ることが出来たらな~、と思う。お互い梅雨時は食中毒シーズンでもありますから、お腹を冷やさぬように、余り冷たいものばかり食べないように、気を付けましょう。
ハチに腹巻きさせるかな~。
2008年07月08日
尼僧の転版
3ケ年在錫し、3月中旬に暫暇した尼僧が、住職になる為の儀式、転版式を本山で無事円成した。礼状と共に管長猊下始め法類、檀徒総代などと記念撮影した写真が添えられていた。凛とした立ち姿が誠に初々しく、ついこの間まで坐禅もろくすっぽ組めなかった者が、もうこんなに立派になったのかと思うと、感慨無量である。この尼僧はお茶・お花・琵琶も奏で、万事に達者であった。関東では尼僧が極めて少なく、これから男僧に交じって、寺の和尚としてやって行くことは、並大抵ではあるまい。激励の手紙を書いて、お祝いに達磨の軸を送った。男女を差別することが、法律に反するようになって、一般社会では定着してきたが、まだ宗門の世界では、男尊女卑がまかり通っているのが実態だ。長い習慣はそう簡単には改められないが、徐々に変化しつつあることは確かである。7年前、尼僧堂を預かるようになり、この尼僧達が先陣を切って、新しい時代を切り開いて欲しいと、一層思うようになった。
2008年07月02日
エコ生活
あれよあれよと言う間に、ガソリンや日用品の急激な高騰、これにはビックリである。そこで私もこれから一層の質素倹約と、エコ生活を考えた。近所の医者や買い物へ行くのにも直ぐ車だったが、今日からは全て自転車にした。直射日光で少々暑いが、これも考えようで、健康的で運動にも成るし良いものだ。岐阜の夏の暑さは猛烈だが、今年は冷房を成るべく使わず、扇風機で頑張ってみようと思っている。毎日裏山を歩いているが、山中は誠に涼しく、街中は30度でも、そよそよ心地よい風が吹き抜けて、余り汗も掻かない。天然のクーラーなのである。自然の持つ力を感じる。まだうちは後ろに山を背負っているので市中より大分ましだが、アスファルトの道路とコンクリートの建物の真っ只中では、堪らんだろう。兎も角こう諸物価値上がりでは、余程覚悟して、無駄を無くし、始末して行かなければならない。数年前、ブダペストからウイーンまで国境をバスで移動したことがあるが、ハンガリーの丘陵地帯に、数百機、風力発電が林立しているのに出会した。やるならこれくらい徹底しないと、石油の代替エネルギーには成らないだろうと思った。
2008年07月01日
フリーエージェント
目下プロ野球はセパ交流試合も終わって、目下シーズン前半の佳境に入り、一喜一憂の日々と思う。私は巨人大好き派、しかし今年のていたらく振りには愛想が尽きた。もうとっくに日本のプロ野球界を見放して、今や何たって、メジャーリーグだ。姉夫婦などは未だに時代遅れのタイガース狂、金本が良いの、藤川が素晴らしいのとほざいている。以前、熊本転勤中、近所に住んでいた子が、ピッチャーとして阪神に入団、一時はエース級で大活躍したことがあった。どうもこれが引き金となってタイガース狂になったらしい。尤もそれ以前はアンチジャイアンツ、巨人が負けさえすればそれだけで溜飲を下げる変人。まっ、兎も角、面白いのは大リーグですな。パワーが違う。私は松井秀喜の大フアン。さてご存じの通りプロ野球にはフリーエージェント制がある。かねてより僧堂にもこのフリーエージェント制を導入できないものか考えている。10年以上修行したものは何処の僧堂へ入っても良い。昔の行脚で、制中3ケ月間留錫し、いろいろな師家について研鑽する。そうすれば本人の為にも成り、迎える僧堂・師家にも良い緊張感が生まれ、僧堂自体の活性化に繋がると思うのだが如何であろうか。