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2008年09月10日

舞妓さん

昨日は美術館で知り合いのN画伯の個展が開かれ、開場式に出掛けた。ずっと鎌倉に住んでおられたのだが、老齢となり何かと不自由なので、40数年振りに故郷の岐阜へ転居されたのである。郷里には親戚縁者知人友人も沢山居り、温かく迎えて貰い、本当に良かったと仰っておられた。暫く経って生活も落ち着いてきたこの時期に、地元新聞社の会長さんやお弟子さん達、仲間の肝いりで、加藤栄三・東一記念美術館での個展開催となったのである。開場式には大勢集まり、外にまで溢れるほどで、N画伯と奥さんの笑顔が大変印象的であった。先生は本当に寡黙な方で、誠実を絵に描いたよう。作品にもそれが現れ、見ているこちらの心まで澄んでくる。画家もいろいろで、強烈な個性を前面に出す人もいるが、私は控えめで、しかも芯の強い、昔の日本男児を思わせる先生が大好きだ。描かれる絵は舞妓さんが主で、日展の特選や内閣総理大臣賞なども、舞妓さんである。客が「舞い込む」という語呂合わせから、県下でもご商売をされているところでは、特に先生の作品が飾られている。これからも益々のご活躍を祈った。

投稿者 zuiryo : 2008年09月10日 09:42

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