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2008年09月15日

尼僧の発願

昨日、嘗て尼僧堂で修行していた者がひょっこりやってきた。聞けば、6月1日出立以来、北海道から始めて青森・岩手・新潟・長野・山梨・岐阜と、托鉢行脚を続けているという。お世話になっているところの本堂再建資金を作る為だという。そよ風にも吹っ飛ばされそうな細身に小柄な尼僧が、一念発起、来年の6月まで1年間の予定で南は九州まで托鉢を続けるのだという。女の一念と言うが、もの凄い願心に驚かされた。彼女の発願を聞いて、地元の有志がワゴン車を改造し、寝泊まりや簡単な炊事が出来るようにして、寄進してくれたのだそうだ。その車で移動しながら、各地を托鉢しているのである。近頃物騒な世の中、女一人で、大丈夫か心配になったが、意欲満々である。世俗の価値観に埋没して、恥じるところのない最近の雲水など、この尼僧の爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ。

投稿者 zuiryo : 2008年09月15日 20:39

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