2008年10月24日
雪安居開講(せつあんごかいこう)
11月1日から雪安居入制となるが、1日からの大接心の邪魔になるので、繰り上げて今日は開講並びに会中祈祷大般若。役刹・山内・会下寺院の出頭で無事円成した。朝から雨が激しく降ってやたら蒸し暑く、行事が終わったら汗びっしょりである。いつもながら、いよいよ冬の修行の始まりだと感じ、気持ちに張りが出てくる。修行者は修行しているときが一番、27回目の雪安居である。私はいつも隠山さんのことを思う。202年前、隠山禅師に依って荒廃した瑞龍寺が再興され、僧堂が開単された。爾来連綿としてその伝統が継承され今日に至る、天下の古道場である。この誇りを忘れたら瑞龍僧堂の価値はない。目下人少でやや寂しい感はぬぐえないが、個々の雲水がどういう修行しているかが問題で、私はその先頭に立って、古規を守り易きに就かないことを心掛けている。有縁無縁の多くの方々のご法愛をいただきながら、来年2月1日の講了を目指して頑張るつもりである。
投稿者 zuiryo : 2008年10月24日 17:18