2008年11月26日
大心忌
先住の大心老師は、16年前の12月26日に亡くなられた。毎年、近くに居る大心老師会下の和尚連中が集まって、祥月忌法要を行っている。但し12月では年末何かと忙しいので、1ケ月繰り上げて、今日がその日である。何年経っても師の恩を忘れずに、こうして毎年やって来て呉れるのは有り難いことだ。いつか私が死んで後、私の下で修行した弟子どもが、この様にはるばる集まって来て呉れるだろうかとふと考えた。来ない!
24日は恒例の大根鉢、早朝より岐阜市郊外の農村地帯へ出かけ、どっさり頂いてきた。ちょうど同じ日に、輪島の総持寺でも大根鉢だったそうで、その様子がしきりにテレビで報じられていた。1週間ほど天日干しして、沢庵漬けにする。漬け物には不向きなぶっといのは、ざっくり輪切りにして、炊いて食べる。普段はおかずなどない僧堂の食事では、この時期の大根の味は何年経っても忘れられない。また薄くスライスして塩をざっと振り掛け、鷹の爪も微塵にして振り掛け、軽く石を乗せ、翌日には食べ始める大根の浅漬け、これも忘れられない味だ。一斉に横に並んで、競争で大根をスライスした。包丁のトントンと賑やかな音が静かな僧堂に響き渡って、「あ~今年もいよいよ年末だな~。」としみじみ思ったものである。
投稿者 zuiryo : 2008年11月26日 17:06