2008年12月05日
生涯学習
定年退職後は夫婦二人きり、南向きの隠居所でも建てて、のんびり過ごし、たまには二人で温泉巡りにでも出かける、これが老夫婦の理想のように言われる。確かに家庭を守るため、子供を立派に育てるため、辛い宮仕えにも耐えて頑張ってきた。せめて老後はのんびり過ごしたいというのはよく分かるが、こういうのは大抵失敗する。夫婦はお互いが向き合うと、最初あばたがえくぼに見え、やがてあばたがあばたに見え、最後にえくぼがあばたに見えてくるそうだ。だから向き合ってはいけない。のんびり温泉巡りなんかしたら途端に喧嘩が始まること請け合いだ。生涯学習の意味はここにある。お互い好きな道で、より高い知識を求めることが、夫婦の日常の些細な事柄に気を奪われ、転ぜられることを防ぐことになるのである。つまり隣に佇みながら、お互いが高い知識に目を向け、そこに生き甲斐を見つけてゆくことで、老後の充実した生活が得られるというわけである。と、結婚してない私が言うのも何ですが、以上はある薬科大学教授のお話の受け売り。
投稿者 zuiryo : 2008年12月05日 20:47