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2008年12月07日
干支
最近はカレンダーを見ても西暦何年という表示が主流で、平成何年というのが少なくなった。ましてや、平成二十一己丑歳、という表示はほとんど見られない。十二支の方はまだ、「あなたは何年生まれですか?」、「午」です、「丑」ですとかと言うことがあって、日常的にも話されるが、十干の方となるとほとんど話題にも上ることはなく、還暦の時に持ち出されるのが関の山である。十干とは甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の総称で、おのおのに陽すなわち兄(え)と陰すなわち弟(と)をあて、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)などと言う。十干と十二支を組み合わせて用いられ、還暦とはこの組み合わせが一巡してまた元に戻るのが六十年、第二の人生の始まりというわけである。まっ、こんなことは今更申し上げるまでもないことで先刻ご存じと思うが、世の中いろいろで、知らない御仁も居ることがごく最近解ったので、敢えて書いたわけである。ところがこの還暦も、人生八十年時代ともなると、よくぞここまで生きてこられたものだ、などと思う人は殆どいなくなった。従ってこの還暦の意味も年々薄れてきたようだ。私なども還暦を迎えたとき、人生これからが本番、思う存分やれるな~と感じたものである。だからお祝をするなら、八十歳まで無事生き長らえたら、盛大にしようと思っている。
投稿者 zuiryo : 2008年12月07日 09:16