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2008年12月13日

庵原の平四郎

会下の寺で先住さんが亡くなられ、その津葬に出かけた。住職も弟子も、うちの僧堂出身で、そんな縁で清水まで出かけたわけである。駅まで和尚さんと総代さんが出迎えてくれた。車中寺までのわずかな間、或る集落にさしかかると、「ここが臘八示衆に登場する庵原の平四郎の生家が現在でもある処なんですよ。」と仰る。これには驚いた!その地の地主さんで、大変豊かなお家だそうで、近くの山に落差数メートルの滝も残っていると言う。現在では殆ど水も枯れて、示衆に書かれているようではないそうだ。明後日からはその臘八大接心があり、五日目には平四郎が登場するところをやるわけで、思いがけず近くを通ることが出来、何だか不思議な巡り合わせを感じた。もう30数年も前になるが、原の白隠禅師の寺で、200年忌報恩大接心が催され、雲水で参加したことがある。そのときも感激したが、今日もその白隠禅師の示衆に登場する庵原の平四郎の生家近くを通ることが出来るなんて、本当に良い日だった。

投稿者 zuiryo : 2008年12月13日 21:33

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