2009年01月10日
家元初釜
今日は名古屋へ家元の初釜に行ってきた。いつもはOさんの車に同乗させていただいていたのだが、ご本人が老齢化で膝が悪くなって、茶室での正座が無理、御無礼するというので、私一人電車で出かけた。11時からの席入りだったが、何と7人全て男ばかり、これは珍しいことである。そもそもお茶は男が専らたしなんだもの故、この雰囲気が原型なのである。まず家元がお濃茶をたてられた。やはりお茶は濃茶に限る、味と言い香りと言い実に良い。次に席が変わって、今年からいつもの薄茶席で点心となった。お節料理に雑煮、美味しいお酒を飲んで良い気分になったところで、家元の妹さんのお手前で薄茶が振る舞われた。お道具類も掛け軸も全て新年にちなんだものばかりで、こういうのも初釜の雰囲気が出ていて、晴れがましく良いものだ。いつもと違って、気楽な話し相手が居らずちょっと寂しい気もしたが、家元席は何辺もお邪魔しているので、慣れていることもあり、楽しくひとときを過ごすことが出来た。私のような伊深育ちの山猿が有り難いご縁を頂き、毎年正月にこうしてお招きを頂くのは望外の喜びである。
投稿者 zuiryo : 2009年01月10日 14:25