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2009年01月17日

阪神淡路大震災

今朝は大震災から14年目、私はその時、伊深で臘八大接心中で、思わず外へ飛び出そうと思うほどの揺れだった。禅堂に詰めていたから世俗のことは全く解らず、寺に戻ってからテレビや新聞で惨状を知った。それから3ケ月後、孤児になっていたハチを神戸の動物救護センターへ出かけ貰い受けてきた。だから今日はハチにとっても大切な日で、神戸に向かって合掌させようと思い、両手を持ち上げたら「ウ~!」と唸ったので止めて、しばし黙祷させた。本人は全然解ってない。当時、生まれたばかりで両手の平に収まるほど小さかったハチも、今では人間年齢で数えると80歳は超えるほどになった。地震は人ごとではない、いつ我が身に降りかかってくるか知れない。火事や泥棒と違って注意のしようがないから、起こった後どうするかを今から考えて、防災グッズを揃えたり、テントを購入したり、建物の補強をしたり、それなりに最低限準備をしている。数年前のこと、新しく町内会長になったやる気満々の方が寺にやってきて、大地震の折りには是非お寺を避難所に提供してくださいと言われた。それは良いが、地震になったら一番に潰れてぺちゃんこになるのはお寺だよ。あなた方の家の方がピンシャンしてるだろうから私の方が避難所にお願いしたいくらいです、と申し上げた。本堂でも庫裡でもお寺の建築は頭でっかちで、やたら屋根が大きく、その割には壁面が少ないから地震には最も弱い構造である。そんなことを心配していたらきりがないので、まっ、その時はその時だと腹をくくっている。

投稿者 zuiryo : 2009年01月17日 14:36

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