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2009年02月16日
えびふりゃ~
先日京都で会合があり出かけた折り、新幹線車中が昼時なので、売店で駅弁を買った。ベンチに腰掛けふと弁当屋のビラを見ると、「えびふりゃ~900円」と書いてある。名古屋弁まるだしのビラで、微笑ましくもあったが、世に名古屋弁は汚い言葉の象徴のように言われている。しかし方言はその土地独特の味があって、私は好きだ。雲水修業時代、托鉢で飛騨古川のお寺に泊めていただいたことがある。その時聞いた飛騨弁は素朴で緩やかな情感溢れる言葉の抑揚に、何とも言えぬ良さがあった。囲炉裏を囲んで頂いた、手作りの茶菓子と番茶の味とともに今でも忘れられない想い出である。岐阜へ初めてやって来たとき聞いた岐阜弁は、耳慣れないこともあって、少し違和感があったが、今では少々泥臭いが情の籠もった言葉使いは、良いな~と思う。時折関東の郷里へ帰り耳にする言葉は、喧嘩腰でものを言っているように聞こえて、どうも馴染めぬ。方言は故郷の手形というそうだが、私も20数年岐阜で暮らして、ここが自分の故郷だと思うようになったと言うことだろうか。
投稿者 zuiryo : 2009年02月16日 21:00