2009年04月23日
湖北の街の村おこし
今日は早朝よりともしび会1日バス旅行に参加した。行き先は琵琶湖の北方、渡岸寺・石道寺・鶏足寺・戸岩寺の観音菩薩像参拝。先ずは高月町の雨森芳洲の記念館、東アジア交流ハウス雨森芳洲庵の見学。芳洲は江戸時代前期から中期にかけて朝鮮との外交交渉や貿易に活躍した儒学者である。語学に堪能で鎖国中の日本にあって朝鮮との交流に多大な功績を残した人である。何より驚いたのはこの高月町の街の美しいことである。用水路には清流が勢いよく流れ、大小の水車が回り、花が至る所に咲き競っている。家々も実に立派な構えで、田舎とは言え京に近く、都の風をずっと受けてきたせいか、垢抜けている。今までこんな美しい田舎を見たことがない。さらに芳洲の顕彰の仕方が実に地道で、村全体を巻き込んだ韓国との交流にしても、一つ一つが深い配慮のもとに行われているのだ。また百戸余りの小さな村ながら、様々な行事を村全体で盛り上げている。近頃はやりの、結局金儲けが本音の、軽薄な町おこし等とはまるで違うのだ。観音菩薩像のお詣りもさることながら、その地域に長く息づいている仏教精神の深みを、かいま見る思いであった。
投稿者 zuiryo : 2009年04月23日 20:21