2009年07月07日
山登り
うちの寺の後ろはずっと山が続いているので、山登りをしようと思えば、コースはいろいろあって、その日の調子で選べる。私はこの寺の住職になって、いろいろ良いことがあったがその内の一つは、いつでも選り取り見取り好きなコースの山歩きが出来ることである。最近は少し楽なコースを歩いていたが、今日は急に物足りなく感じ、岩戸公園から岐阜城へ登る急峻コースを選んだ。ここは2,3年全く行ってなかったので、足が持つか心配したが、日頃足腰を鍛えているたまもので、すいすい快調なペースで登ることが出来た。今にも雨が降り出しそうな猛烈に蒸し暑い中、全身汗まみれ。寺に戻って直ぐにシャワーを浴びたときの気持ちの良いこと、心身共に爽快な気分になった。梅雨時はただでも鬱陶しく、気が滅入る時期だから、逆に思いっ切り汗まみれになるとスカッとする。午後来客があったが、その人の父親も癌だそうで、近く手術すると言う。つい最近、大変親しくしていた方が癌で亡くなり、今日また同様の深刻な話を聞き、全く人ごとではないな~と思った。こうして元気に修行できることがどれほど有り難いことなのか、改めて感じた。失って初めて気付くことに、健康と父母の恩、夫婦の絆と友人があると言う。確かにどれも大切なものだが、あって当たり前と思っている。これらを失う前に有り難いと思えるような生き方をしたいものである。
投稿者 zuiryo : 2009年07月07日 14:26