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2009年07月14日

盆棚経

昨日から七月盆の家々に雲水が棚経に歩いている。この酷暑の中、例年のこととは言いながら、ご苦労さんである。私も総代さんを何軒かまわる。今日,Kさん宅を訪ね型通りのお経も済んで、老夫婦と話しをした。ご主人とは数年前まで一緒に水彩画を稽古した仲間でもある。以前描かれた作品を見せて頂くと、これが素晴らしい。既に85歳に成られるのだが、花や葉っぱの葉脈一本も疎かにせず、その几帳面さ綿密さには驚くばかりである。今となってはこの様にはとても描けませんと謙遜しておられたが、プロ並みの出来栄えに改めて驚かされた。そこで早速、、「ホームページに掲載のこころの杖のカットに使わせて下さい。」と頼んだ。今までは自分で描いたものを使っていたが、既に使い切ってしまい、同じものを適当に混ぜて使っている状態である。かねがね何とかしなければと思っていたので、丁度良いことになった。ご本人はしきりに遠慮されていたが、半ば強引にお借りしてきた。これで向こう3,4年は新しいカットで行ける。どこに幸いが転がっているか解らないものである。昨夜は知人の紹介で、志の助の落語を聞いてきた。ネタは初めて聞くもので、内容はごくありふれたものだったが、演ずる真剣さには目を剥いた。さすがプロは違う。旅館のさして広くない部屋一杯の人で、猛烈な暑さだったが、凄まじいばかりの成り切りようには、芸人魂を感じた。「我以外皆な我が師」と言うが、いたるところに素晴らしい人は居るものである。

投稿者 zuiryo : 2009年07月14日 14:27

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