2009年07月29日
自家製パン
鎌倉に住職していた頃の友人で、近年レストランと自家製のパン作りをやり出した者が居る。彼の寺は鎌倉でも由緒のあるところで、広大な境内地の一角を、長らく人に貸していたのだが、これが何十年ぶりかで返却された。建物は洋館でなかなか洒落ているので、壊してしまうのも勿体ないと言うところから、これをレストランに改造、傍らに本格的パン製造小屋まで建てて、今では鎌倉名所にもなって、なかなか繁盛しているようだ。その彼がちょくちょくお手製のパンをダンボールに一杯送ってきてくれる。このパンが種類いろいろで、私など今まで見たこともないようなものもある。毎度有り難く頂戴し、雲水にも少々お裾分けして美味しく頂いている。今日もそのパンが送られてきた。早速封を開けると、またまたオリジナルなパンが山ほど入っていた。よくもこんな風に新しく考え出すものだと感心している。こちらは専ら食べる方専門だから、「これは旨い!」とか、「こりゃ~イマイチだな~。」などと勝手なことを言ってるが、造る方は大変なのだろう。兎も角こういう友人を持つのは良いものだ。いつも腹を空かしてがつがつしているから、食い物となると目がない。愛犬ハチがまたパンが好きで、ポケットに隠していても人間の一万倍の嗅覚で直ぐにパンと悟り、これを食べさせない限り全く言うことを聞かなくなる。どうも飼い主も犬も共に同じようになって、食い意地が張って、卑しいことこの上ないな~と、大いに反省しているところである。
投稿者 zuiryo : 2009年07月29日 21:15