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2009年07月31日
白山堂
今日は雨安居制末の隔宿諷経が午後4時から有り、引き続き裏山中腹にある白山堂へお詣りする。約1時間半に及ぶ勤行で大汗掻くのは例年のことなのだが、今年はさらに長引く梅雨の蒸し暑さの中だったから、袈裟の上までぐっしょりと汗が吹き出た。もう10数年も前になるが、雲水を引き連れて白山登山をしたことがある。岐阜県側から登って5時間、途中から木の階段が延々と続き、これには参った。ふらふらになりながらやっと山小屋に到着、小憩後さらに30分ほど頂上目指して登った。そこには白山さんの立派なお堂が祀られており、皆で大声張り上げてお経を読んだ。それから懇ろにお詣りして、貴重なお札を頂いてきた。今でもその時の御札がうちの小さな白山堂に納められている。毎年ここにお詣りする度に当時のことを思いだし懐かしくなる。僧堂では今日の隔宿諷経が終わり、夕方の総茶礼が終わると、ほっと安堵の胸を撫で下ろすのである。明日からは制間となり、雲水も順次暫暇したり、楞厳行道も終わり、何となくゆったりした気分になる。屈したり伸びたり、この程良い加減が、僧堂の特徴で、こういうところに古人の智慧を感ずる。だから修行がいい加減になるわけではなく、制中とはまた違った角度から自分の修行を改めて見直す良い機会に成るのである。
投稿者 zuiryo : 2009年07月31日 20:41