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2009年08月11日
全身汗したたる
先日、凡そ5年ぶりに知人に会いに東京へ行ってきた。中国の方で、目下大学で研究員として学生達に教える立場なのだが、丁度西安から父親も来日していたので、同時にお目に掛かれるので、出掛けたというわけである。二人とも久しぶりに会ったのだが、元気で顔のつやも良く、多少娘さんの方は体型が丸くなったかな~と言うところ、いずれにしても溌剌としていたので安堵した。まず、都内にある大学の施設を見学させて貰い、一息ついてから渋谷へ、「だまし絵展」を見に行った。これが意外と面白く、絵画としても充分鑑賞できるものだった。外へ出ると一転にわかにかき曇り、ぽつりぽつりと降り出したと思ったら、猛烈な雷鳴と共に激しい雨、ために電車まで一時止まると言うほど。予定を急遽変更して、四川飯店で夕食と言うことにした。こういうところは予約が原則らしいのだが、折良く席が空いていて直ぐに食事することが出来た。四川料理と言えば辛いのが特徴だが、この辛さなかなか奥行きの深い味で、紹興酒も実に美味しくて、腹がはち切れんばかりに頂いた。翌日は皇居の中を見学してきた。尚蔵館で今上陛下のお使いになった衣装や食器類、ご成婚当時の写真など、興味深いのだった。その後、広大な敷地内を散策、全体が公園のようになっており、余り人も居らず、本丸跡まで行った。それは良かったのだがどんより曇って猛烈な湿度、襦袢から着物、被布の上まで、まるでバケツで水を浴びたような汗、これには参った。その後もいろいろ案内してくれるようだったが、丁重にお断りして、帰路についた。途中下車して両親の墓参りを済ませ、夕方無事に帰った。新幹線車中はドドッと噴き出た汗がじっとり冷たく身体にまとわりつき、今度は冷房で寒くてしょうがない。備え付けの毛布を背中から被って何とか凌いだ。もう夏の外出はこりごりだ。半ズボンにTシャツ姿の若者を見ると、何とも羨ましい限りであった。
投稿者 zuiryo : 2009年08月11日 13:22