2009年09月03日
畳替え
庫裡は新築して早や22年、本堂、禅堂など他の建物は、16年が経ち、さすがに畳がすり切れてきた。特に本堂や禅堂、食堂などでは雲水が同じ場所に座るので、すり切れ具合が酷い。また本堂の室中南側の部分は通路として使い、夏期は行道で勢いよく回りながらお経を読むために擦り切れ方も尋常ではない。そこで8月から畳替えを頼んだ。総数200枚以上の数になるので、少しずつ仕事をして貰い、ほぼ三分の二が終わった。何とかと畳は新しい程良いと言うそうだが、青畳の匂いは格別で、毎朝の勤行も気分が良いことこの上なし。また畳の青い色が良い。ところでいつも思うのだが、毎朝廊下を雑巾がけすると、毎日拭いていても結構埃が溜まっている。と言うことは畳の上も同様に汚れているに違いない。以前雑巾を出来るだけ固く絞って拭いたこともあったが、どうもこれは却って黒ずんできて具合が悪い。乾拭きすると良いと聞くが、これではどうもスッキリ綺麗になるとも思えない。精々こまめに掃除機で埃を吸い取る方法もあるが、毎日というわけにもゆかず、何か良い方法はないものか思案中である。折角綺麗な畳が入ったのだからいつまでもこの綺麗さを保ちたいと思っている。いずれにしても新しい畳は誠に良いものである。こんなことで連日畳屋さんが出入りしているのだが、今日仕事帰りに畳屋さんの主人が私の処にやってきて、「ブログを楽しみに拝見しておりますが、老師は不整脈だそうですが、実は私もそうなのです。」と言う。聞いてみると私のよりもっと酷く、脈が時折飛ぶなどという沙汰ではないようだ。インターネットで検索し、神奈川県の逗子にあるハートセンターが良いと解り、そこへ行ったそうだ。彼の場合は脈の信号を送る神経に異常があったそうで、今は見事に治って快適に過ごしているという。私の心臓診断は、「ああ、これは良性です。心配要りません。気になるようでしたら頓服を処方しますから、変なときには呑めば直ぐ治まります。」それで終わり。つい3日前も少し脈がとんだので、この薬を飲んでみたが全く効き目なしだった。では何故脈が飛ぶのかの原因は全く知らされない。かくなる上はセカンドオピニオンだ。私もハートセンターに行こうかな~と思い始めた。
投稿者 zuiryo : 2009年09月03日 18:18
コメント
瑞龍寺
滴翠軒本師老大師
前略
いつも感慨深いブログを楽しみに愛読させていただいております。有難うございます。平素は小生のような横着者に何かとご高配賜り、心より厚く御礼申し上げます。瑞龍たより最新号は目が覚める想いで拝読させていただきました。重ねてお礼申し上げます。
さて私儀、今年七月、人生初の人間ドックを受信しましたところ、不整脈が見つかりました。ビックリ!です。
近所の心臓血管クリニックで 再度 心電図をとり、24時間のホルター検査が必要とのこと、結果、一日四万回の脈のうち二千回くらい 脈がとんでいるという結果でした。
特に睡眠中に不整脈が多く心配です。しかし先生は、何か悪さをするような不整脈ではないですよ、心因的な原因も考えられ、脈も普通の人より早く平均90を越えているので、そちらのほうがむしろ気になりますとの診立てでした。
座禅の呼吸を平然も忘れず、なんとか不整脈を克服したいものです…
不整脈にたいする 生活の改善策を先生におききしましたが、特別ありませんよ…とのご返事(笑)とほほ…です。
とにかくストレスを溜め込まないことでしょうか?
誠に恐れ多いことですが老大師にお尋ね致します。
不整脈にたいする 何か いい運動や 食事ですとか 生活習慣に留意すること など ございましたら 何卒 ご教示賜りたく存じます。
ハートセンター 私も興味あります。
またブログ上で 何か情報が ございましたら お教え下さい。
草々
和隆 九拜
投稿者 和隆玄信 : 2009年09月04日 06:15
はじめまして。いつも愛読させて頂いております。
いつもコメントしようかなぁ…と思いつつも、小生も会下の一人というか、ほんのはしくれ者、情けないような未熟者ゆえ、老大師のブログにもの申すなど 百万年早いと心得ています。
本日 久々に僧堂をのぞきました。
真新しい畳みの香のすがすがしいこと!
再掛搭しちゃおうかなぁ…なんて 真新しい畳によって引き締まった道場にちょっと嬉しい気分になりました。
人少で畳の手入れや管理は行き届かないところでしょうが、訪れる者は気分も自ずと一新させられます。
小生の授業寺の師匠が入門したての頃 庭掃除の作務をしているとこんな声をかけて下さったことを思いだしました。
「綺麗に掃き清められた禅寺の庭はなあ。゛無言の法を説く”というぜ。和尚が下手な説法なぞせんとても、ととのえられた庭と空気が、自然と訪れる人に無言の法を伝えるものだぜ。おまえさんもな、ただ庭掃除するなんて考えちゃ、俗だぜ。そんなんじゃ、庭師さんと変わらんぜ。おまえさんは出家した身、しかもいく末は天下の禅僧と呼ばれるような大和尚になるやもしらん。
庭掃除というものは、寺に訪れる方々に菩提心を自ずとおこさせるものでないと、本物じゃないぜ。
禅寺にきたら、スカッーとするんだ。
不思議と気持ちが晴れ晴れと、清々しい気持ちになるんだぜ。
それが禅僧の作務・庭掃除だぜ。」
そこに現成公案があると感じながらも、ただの庭師になりつつある横着者ですが、師匠の言葉をいつも忘れず、俾山を訪れる檀家さんや参詣者の方々に少しでも 気持ちよさを味わってもらうため、自然と心が安心してスカッーとなるよう、菩提心の種をまくつもりで 境内を掃き清めているつもりですが、言うは易く 行うは難し で 俗人がぬけだせぬ 煩悩 丸出しの輩…。反省しています。
雲水時代の にってん掃除これこそ 禅寺の家風!
横着者の私は さぼってばかり。
雲水さんには 頭が下がります。
どうか…。 真新しい畳によって 清められた 聖僧堂 でますます ほんさんのわとう にむかわれることでしょう。
雲水から逃げ出した者がいうには生意気ですが、正直、雲水生活は羨ましくもあります…。
これはまこと 本音です!(笑)
投稿者 純蓮 : 2009年09月05日 19:32
こんばんにゃんです。
畳屋さんは近年の住宅事情にともない、需要が減っているそうで。
私の母校の美濃加茂市伊深の某校のミヒャエル先生(スイス)から、授業中ビックリするような話を聞きました。
今 ヨーロッパでは 特にフランス? では 畳が大ブーム!!
ミヒャエル先生は 近くのホームセンターで 安い畳を買って ヨーロッパ方面に送ってるのだとか…
ミヒャエル先生、それって お小遣稼ぎなの?(笑) …なんて小心者のわんにゃんは聞けませんでしたケド
いやー それだけ ヨーロッパで 需要があるのは 東洋にたいする エキゾチック性嗜好?なのか。
ひととき 禅がZENとして 主にフランスで (いわゆる曹洞宗が主流でしたが) ブームになったのを考えると 一過性のインテリアの流行りもの ではないか…と わんにゃんは考えます。
裏千家の大宗匠が世界を股にかけ 平和のお茶をひろめられると同時に お茶のこころ 一期一会のおもてなしのこころ そして禅の心が 世界に発信され 人々の心に 一抹の安らぎと 茶道という日本文化 もっというなれば 禅文化を伝導なさっておられることは 極めて大儀あることと わんにゃんは感じいっているので ございます。
ヨーロッパの畳ブームは 何に由来しているか 今は亡き 故人 ミヒャエル先生には 残念ながら もう お教えいただけたせん。
畳ブームは 茶道や禅に関連してるのではなかろうか…と勝手に思いこんで、わしも畳を安く仕入れて 売りさばいて イタリアあたり で バカンス しようか… なんて妄想かわいてる わんにゃん です。
おふざけではなく
今年 調度 旧暦の降誕会に ミヒャエル先生と縁の深いS寺で葬儀をなさった日おまいりいたしました際、ミヒャエル先生から故郷のスイスに遊びにおいでよ と誘われてたことを思い出し 葬儀後 Y老師から先生は身寄りがなかったことを 知らされ 元気なうちにスイスを案内していただいて 交流を深めたかったなぁ と後悔致しました。
先生はお酒ずきで 女ずきで 音楽もお好きで ごかこく語を話される知識人で またその思想は大変 哲学的で 気難しいところもありましたが ユーモアのひとでもありました。
そして何より はるばる 禅を求め 海を越えて この臨済宗 応燈関一流の禅を愛したひとであったと私は感じています。
この場をお借り致し、ミヒャエル先生のご冥福とご安心を 心より お祈りし申し上げます。
ミヒャエル先生自身も きっと畳を そしてなにより 禅を こよなく愛された人生を送られたこと 異国のひとでありながら その求道心は 尊敬にあたいするものに違いありません。
来世 また ミヒャエル先生に スイスに遊びに連れていって欲しい わんにゃん でした。
乱文 ご容赦下さいませ。
投稿者 わんにゃん : 2009年09月05日 21:17
参上したてまつり候。
戦場のメリークリスマス♪は、何度聴いても 飽きない 名曲ですナァ…。
岐阜飛騨高山出身の芸能人、清水ミチコさんが かくし芸か何かの番組で 坂本龍一師の戦場のメリークリスマスをピアノで弾きながら、懐かしのテレビアニメ「一休さん」のエンディングソング「ははうえさまーおげんきで~す~か~♪」を歌うという 殺人的かくし芸(笑)を疲労してました。
元もと違う楽曲を同時に演奏しつつ 歌いあげる という技 。これが以外にマッチしてるので こういう戦メリもあるのだな…と完全に完敗した気分でした。
いや いや 畳 と全く 関連は ないのですが 。
通りすがり の 虚無僧 でござーい。
一休さんは どうして 大徳寺を抜け出したり 当時の寺社会や宗風を嫌ったのだか。さっぱり…とんちんかんちん…なり。ナムサンダは、なむさまんだーのことかしらん?!
ツアコン付きの 楽チンな観光ツアー と思いきや それが 地獄行きの片道切符だとさ。
くわばら くわばら
めでたし めでたし
投稿者 坂本龍一朗 : 2009年09月05日 22:22
冠省
滴翠軒老大師におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
本堂改築より早や22年が経つのですね。…私も会下の一人として出入りしておるわけですが、かねがね畳の傷みようには、気になっていたところ。この度、二百枚をこえる 畳を新調されたとの由、おめでとうございます。何やら畳の掃除やお手入れに思案されておいでのご様子ですが、あまりに近代的手法ですので、僧堂のような伝統的な場所、また雲水さんにとって取り入れられるかは些か疑問で検討の予知は十分にありますが、いいマシンがありますよ!そるはスチームと掃除機が合体した電化製品で、通販などでよく見られるものでございます。水を調度、アイロンのスチームのように気化して、高圧で湯気をだして、まず汚れをうきだだせ、同時に掃除機の機能でその汚れやホコリ・ごみを吸い取るという、二役一台の掃除機です。以外に安価ですが、かくいう私はまだ使ったことが ございませんので、お勧めするのも変な話ですが…。これなら真新しい畳の青さを保てるのではないか?と思います。一度ネットの通販サイトでご覧になっては、いかがでしょうか?余分なことを申し上げ失礼しました。
敬白
投稿者 ハジメ : 2009年09月06日 05:28
おじゃまいたします。
かつてT町界隈に住んでおりました名もなき岐阜小市民です。いつも味わい深いブログを愉しみに読まさせていただいております。
特にハチくんのネタは、大好きです。老師様とハチくんの仲良い散歩の様子を時折、目にしていましたので、まるで親子のような仲睦まじさにほほえましい限りでございます。
私もかつては愛犬家、いえいえ今でもそうですが住宅事情で飼うことができません。
ハリウッド版・映画ハチ、ご覧になられましたか?
ソフトバンクのお父さんに似ているハチ君、瑞龍寺のような格式高いお寺、また老師様のような身分の高い方のもとにご縁があるのは、よほどの幸せ者ですね。
神戸の震災がハチ君の人生に善くも悪くも、影響を及ぼしたのですね。人命を尽くして天命を待つ。おっとこれは使いかたをまちがえました。災い転じて福来たるですね。
最近のハチくんは老化がすすんでいるようで心配です。またハチくんのネタをブログで読めることを楽しみにしています。
思いつくまま筆をとりました、いや、キーを たたきましたが、失礼いたしました。
残暑がまだまだ厳しゅうございます。老師様、何卒ご自愛下さいませ。
岐阜笑市民 でした。。。
投稿者 岐阜笑市民 : 2009年09月06日 05:52
おじゃまいたします。
かつてT町界隈に住んでおりました名もなき岐阜小市民です。いつも味わい深いブログを愉しみに読まさせていただいております。
特にハチくんのネタは、大好きです。老師様とハチくんの仲良い散歩の様子を時折、目にしていましたので、まるで親子のような仲睦まじさにほほえましい限りでございます。
私もかつては愛犬家、いえいえ今でもそうですが住宅事情で飼うことができません。
ハリウッド版・映画ハチ、ご覧になられましたか?
ソフトバンクのお父さんに似ているハチ君、瑞龍寺のような格式高いお寺、また老師様のような身分の高い方のもとにご縁があるのは、よほどの幸せ者ですね。
神戸の震災がハチ君の人生に善くも悪くも、影響を及ぼしたのですね。人命を尽くして天命を待つ。おっとこれは使いかたをまちがえました。災い転じて福来たるですね。
最近のハチくんは老化がすすんでいるようで心配です。またハチくんのネタをブログで読めることを楽しみにしています。
思いつくまま筆をとりました、いや、キーを たたきましたが、失礼いたしました。
残暑がまだまだ厳しゅうございます。老師様、何卒ご自愛下さいませ。
岐阜笑市民 でした。。。
投稿者 岐阜笑市民 : 2009年09月06日 05:53
この不景気の世の中、お寺さんはリッチで羽振りのよろしいことで…。畳を二百枚以上も新しくしたとか。表替えか何かしりませんが、どこにそんな財源があるのだか。決して楽ではない檀家の高いお布施がそうやって寺の維持管理に使われるのは勝手なことでしょうが世の中を見れば………外国の高級車や高級スポーツカーをこれみよがしに乗りまわす、薄っぺらで身分を勘違いした坊主………だとか批判する愚民もおりますが。それではどんな境涯で檀家よりずっと高級な車を乗ったり暮らしをしてるんだかね。わしは知らんぷりだが。おしゃかさんも何とも関心ない…と知らんぷりだとさ。パパは目下むすめのことで頭いかれポンチなんだし。
投稿者 BOAちゃん大好きパパ : 2009年09月06日 06:18
畳の上で死ぬことのできぬ人…だとかいう表現がありますが、畳が発明された時代 …大河ドラマを見ると平安時代頃でしょうか?立派で身分の高い方だけが板間の上に畳を敷いて座っておりますね。
現代っ子には昔すぎて、さっぱり何だか。畳の上で臨終を迎える人より 病院のベットで臨終を迎える人がこれから増えるんじゃないのかい?
おいらは、そんなの御免したい。
まぁ 日本人として畳の上で死ねるのは 幸せなことかもね。
あわよくば愛らしい若い娘の胸の中で母親に抱かれるようにマリアさんと共にあの世に逝きたいものよのぅ。
畳つながりの話題。
ハイッ!!!m(._.)m
投稿者 アロン : 2009年09月06日 06:45
おはようございます。
朝晩と、涼しくなり、気持ちのよい初秋の朝の訪れを感じられる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。ハチくんはお元気ですか?
昨日は、ありがとうございました。また改めましてお便り申し上げます。
投稿者 暴走列車18号 : 2009年09月06日 07:18