2009年10月17日
誕生日
私はこの間、誕生日を無事迎えた。近年、親しかった人達が何人も亡くなって、死を目の当たりにすると、今までは当たり前にやり過ごしていた誕生日も、特別な感慨がわいてくる。明日、傘寿を迎えられる方のお祝があるが、よくぞ元気に溌剌として長寿を保たれたものと、羨ましくもあり、またそれだけ、徳を持っておられるのだろうと感ずる。命とは世の中が必要とする限り与えられるのではないかと、勝手に解釈している。そう言うと早く亡くなった方に失礼に成るか知れないが、「もうあんたは結構!」と、天の神に宣告されたときが寿命の様な気がする。だから80歳になっても尚必要とされるという事が、凄いと思うのである。まっ、これは私が独りよがりに、考えてるだけなので、何の根拠ない。先日もある人と話していたら、あと残された寿命の間に、やっておかなければならないことが山ほど有って、時間が勿体なくてしょうがないと、言っておられた。それだけ責任の重い地位に居られると言うことなのだろうが、そう言う生き方をされていること自体が、凄いことだ。誰でも老いてくると、段々視野が狭くなって、ちっぽけな自分の身一つに、きゅうきゅうとしがちだが、人間が大きいというか、眼は遙か彼方の目標を見つめ、そこを目指して生きている姿は素晴らしいと感じたのである。人間死んでしまえば、地位も財産も名誉も、全てこの世でチャラになってしまうのだから、心を残すことが一番であろう。
投稿者 zuiryo : 2009年10月17日 11:18