2009年12月22日
臘八大接心
15日から22日早暁まで恒例の臘八大接心があり、今朝無事円成した。雲水の方は毎年若いのが入ってきて相変わらず元気でやっているが、こっちは年々老齢化で、同じ事の繰り返しだが、全体的に身体に堪えるようになってきた。だから一層、こうして無事円成すると、じ~んと心の奥底から嬉しさがこみ上げてくる。元気で毎年同じ事が出来る喜びである。人間は苦しまないと、当たり前のことが、実は有り難いことなのだと気が付かない。近年同年齢の友人達が次々に病に倒れ、昨日まで普通に出来たことが、今日はもう出来なくなってしまった。そう言うのを目の当たりにすると、健康がなんと言っても一番で、まっ、多少足腰があっちこっち痛むが、その程度で頑張れるのは、本当に幸せなことである。今晩は冬至灯夜で、僧堂中で飲めや歌えの大騒ぎをする。尺取り虫の屈するは伸びんがためなりで、年一回の無礼講である。徹底修行した後、今度は一転、徹底放行(ほうぎょう)する、こう言うところが僧堂の醍醐味である。一週間横にも成らず、坐り抜いて、参禅では老師にボコボコのめにあって、地獄の八丁目まで行って来たから、無礼講もまた一入の味わいがあるのだ。
投稿者 zuiryo : 2009年12月22日 10:51