2010年03月07日
梅祭り
近くに梅林公園があって、この季節は毎年千数百本もの白梅・紅梅が見事に咲きそろい美しい。私は特に早朝誰も居ない頃、梅の香りが充満している中を散歩するのが好きだ。以前はそれ程でもなかったが、近年は町おこしと言うこともあるのか、市や町内上げて見物客を歓迎しようと言うので、いろいろなイベントが催される。うちの寺にも是非ご協力をと頼まれ、梅祭り期間中の土曜日曜の2日間、寺を開放してお詣りして頂いている。本堂に土屋禮一さんの障壁画があるので、それを見にやって来るのである。今年はさらに厚見寺の五重の塔の芯礎の巨大な石や開山塔、開基土岐成頼・斉藤妙椿の墓なども公開して欲しいと市の博物館より依頼された。生憎昨日は朝から土砂降りの雨、今日も朝から雨で、人出もイマイチである。日曜日は市民茶会も催され、山内とうちに茶席が設けられ賑わう。この公開のために町内から沢山のボランティアが動員され、雨の中じっと佇んで監視している。これもご苦労なことで、うちの境内だけでも二十人以上がやって来る。以前はぞろぞろと人が道路に溢れんばかりに成るので、皆迷惑顔をして、早く梅の花が散って欲しいと願っていた。それが一転、大歓迎になったのだから、変われば変わるものだ。沿道には屋台が軒を連ね、ちょっとしたお祭り気分である。私は以前の対応より今の方が良いと思っている。こういう機会に少しでもお寺が協力できるのは願ってもないことである。
投稿者 zuiryo : 2010年03月07日 10:17