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2010年03月17日

酷い咳

旅行から帰ってしばらくは良かったのだが、ちょっと小寒い夜、夢中になって机に向かって居たら、急に背中がぞくぞくっとした。まずいっ!と思った途端鼻水がどどっと滴り落ちた。その夜から急に風邪気味となり、やたら喉がいがらっぽいのだ。喉の奥の方がむずむずして、咳が止まらなくなる。他には全く症状はないのに、兎も角やたら咳が出て痰が出る。寝るときに首にタオルを巻くのだが、これが余計いけないようである。袂に携帯ティッシュを入れて置いて、ちょくちょく痰を吐き出す。これが既に1週間も続き、お医者さんから貰った風邪薬も今日で飲み尽くした。しかし以前として咳と痰は出続いている。とまあ、こんな調子でイマイチ体調不良にて、ブログの更新も滞り勝ちになったというわけ。さてぼつぼつ庭の梅も散り始め、一端温かくなった日和もまた冬に逆戻りである。今日は午前中、20数年来大変ご厚情を頂いている信者さんを見舞った。既に90歳近くの高齢で、徐々に体が弱られ、近年この高級ケアーセンターに入居されたのである。凡そ2年半振りにお目に掛かったことになる。すっかり老人顔になってしまい、嘗ての艶々して張りのあった頃が妙に懐かしくなった。少しお寺のことでお願い事もあって、何時切り出そうかと躊躇していたら、私の気持ちを察して、ご本人の方から話して下さり、本当に有り難い事だった。不思議な縁でこんなにも昵懇の仲になろうとは思いもよらぬ事で、二人で最初遇った頃のことを懐かしく思いだし、話に花が咲いた。また毎年お寺の紅梅が満開になる頃、必ず見物にやって来るのを楽しみにしておられた。「今年は見に来られなかったでしょう」と言ったら、「この間運転手に付き添って貰い見に行ってきたよ」と、その時撮った写真を見せてくれた。帰りにその中の1枚を頂いてきた。人は必ず老い衰え、やがてあの世におさらばしなくては成らない。そのきわに佇んで目の当たりにするのは辛いことである。明日は我が身、そう思うと一層身に迫って観ぜられた。

投稿者 zuiryo : 2010年03月17日 20:54

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