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2010年05月02日

ある雑誌を読んでいたら

ある雑誌を読んでいたら、大変興味深い文章があったのでご紹介する。「・・・昨今の不況の主因となったサブプライムローンの破綻を引き起こしたウオール街の住人たちは、人に倍する努力を重ねてあげく、結局努力しないで儲ける方法に手を染めてしまった。にもかかわらず、自分は努力したと強く言う人ほど、自分以外の人々を努力しなかったと切り捨てる傾向にある。今の社会はまさにそのような価値観に満ちている。ところで、人生というのはたった一つの不測の事態によって、全てが変わってしまう。重い病気に罹ったり、肉親が突然倒れたりすれば、初志貫徹など不可能になる。だからこそ手遅れになる前に、人は生きることの意味を突き詰めて考えておいた方が良い。例えば木の枝に雪が積もると、重みに耐えかねて、その枝は曲がっていく。当人は真っ直ぐな枝でありたいと思って生きていても、人生にはそんな場面が幾らでも訪れる。真っ直ぐな枝が自分の意志に反して曲がっていくとき、この雪は邪魔だ、どうしてよりによって俺のところに積もるんだ、と歯ぎしりするかも知れない。しかし、後になって遠くから眺めてみれば、風景はまた違って見えてくる。枝は曲がっているくらいが、枝振りに味わいがあっていいこともある。この世界にはそもそも公平なレースなどないのだ。他人の何十倍も努力して今の地位や収入を勝ち取ってきたと自負している人でも、よくよく観察してみれば決して公平に戦ってきたわけではない。彼は自分の努力を実らせるだけの才能を持ち、自分のコースに予想外の障害物がなかったという幸運に恵まれた、ただそれだけの話しに過ぎない・・・。」とこういう風に文章はまだまだ続くのだが、う~ん、な~るほど!と思ったので、引用させて貰った。

投稿者 zuiryo : 2010年05月02日 10:42

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