2010年07月09日
シロアリ被害
つい先日山内の和尚さんからシロアリにやられたので寺中駆除して貰ったという話を聞いた。途端にうちの方も心配になり業者に調べて貰ったら、案の定2,3ケ所既にやられている事が判明、こうなると全体的に駆除しないといけないそうで、ともかく頼むことにした。あっという間に二百万円が宙に舞った。大きな伽藍を維持するのはお金のかかることである。それも五年しか保たないというのだから、以後五年ごとに駆除し続けなければならないわけで、急に目の前が真っ暗になってしまった。折しも梅雨時で、ただでさえ鬱陶しい日々なのに、さらに憂鬱になった。ところで、先日埼玉の僧堂の老師と話していたら、そこでは広大な境内に一万本の紅葉を植え、今それが大きくなって秋は見事だそうである。昨年、天皇陛下がその紅葉をご覧になるためお越しに成られたそうである。その時の話しで、紅葉は除草剤が大敵で、周囲には決して薬剤を散布してはいけないと聞いた。な~るほど!うちの境内に新たに植えた紅葉がやたら痩せこけて次々に枝が枯れ、風前の灯火の理由がわかった。うちではじゃんじゃん除草剤を撒いていたのだ。その上リスがやってきては紅葉の表皮を囓って引っぺがすので、踏んだり蹴ったりである。そこにびっしりキクラゲが生えて、これでは紅葉残酷物語である。何事も知識がないというのは悲しいもので、もっと早く知っていれば、こんな惨めな紅葉にしなくて済んだのに。早速除草剤散布禁止命令を出した。シロアリと言いひょろひょろの紅葉と言い、どうもろくな話しはないこの頃である。
投稿者 zuiryo : 2010年07月09日 20:35