2010年08月07日
御嶽滝行
先日久しぶりに学生3人連れて滝行に行ってきた。以前はうちの坐禅会員を沢山引き連れて、恒例夏の行事のようになっていたが、数年して止めた。理由は中に記憶喪失になる者が出たり、酷いときは救急車で病院に担ぎ込むなどと言うことがあって、怖くなったからである。矢張りこういうものはむやみやたら人に勧めるものではないと悟った。この滝行も私は平成3年5月に第1回目、東京方面の仲間に入れて貰ってから、丁度今年で20年の節目になる。そこで今年を最後に止めることにした。そんなことがあって、もう永久に滝には入らないのかと思ったら、急に惜しいような気がして、市内の大学生に話しをしたら、是非連れて行って欲しいというので出掛けることにしたのである。2日午前9時半、お寺に集合して貰い、先ずは坐禅30分、お茶を一服差し上げ、いざ御嶽山を目指して出立である。午後2時半民宿大又山荘に到着。一服した後、およその要領を説明し、胴衣に着替え、宿の前の広場で柔軟体操。車でおよそ5分、山際に駐車して、着替えの荷物や草鞋・塩・御神酒等を持って滝の現場に向け山登り。今年は気温は温かくて良かったのだが水量はいつもの3倍、猛烈なしぶきが辺り一面を覆い、佇んでいるだけでずぶ濡れになるほどであった。少々初心者には厳しいかなと感じたが、事ここに到って引き返すわけにも行かぬ。滝に向かい懇ろに塩と御神酒を撒いて、各自の体を塩で清め、般若心経を詠んだ。みな初めてなので滝の下で入り方を説明しながら浴びることにした。案の定、直下に佇んだだけで恐怖心が湧き、がたがた震えだした。こうなったら気合いである。ところが意外なことに、二人の女子学生は何度も挑戦しているうちにだいぶ良い格好で入れるようになったが、男子学生はまるで根性なし。いざと成ると女は強いものだ。翌朝もう1回滝に入って無事帰路につくことが出来た。感想を聞いてみると3人とも大変良い経験だったと喜んでくれた。兎も角事故なく、無事に円成出来たのが何よりであった。もうこんな事は二度とないので、私にとっても滝行締めくくりの良い想い出になった。
投稿者 zuiryo : 2010年08月07日 14:32