2010年09月22日
鵜四羽
今朝、ハチと散歩に出掛けたとき、繁華街の近くにある金(こがね)公園の半円形の池に大きな鵜が四羽、バタバタと激しく水面を叩き、次ぎに水中に潜る動作を繰り返しやっていた。長良川の鵜飼は全国的にも有名で、夜篝火に照らされた鵜が、水中に潜っては鮎を飲み込む姿を見物された方も多いと思うが、公園の小さな池で、然も翼を広げると1メートルはあるようなのが、四羽もバタバタ水しぶきを辺り一面にまき散らしながら、暴れ回っていたのには驚ろかされた。いつもハチはその池に入って腹を冷やし水を飲むのがパターンなのだが、今日ばかりは鵜4羽に圧倒されて、入ることも出来ない。しかしこんな早朝に、巨大な鵜が4羽も、繁華街のど真ん中の小さな池にやってくるとは不思議な光景だった。聞くところに依れば近年、長良川に海鵜が大挙押し寄せ、川の鮎を食べてしまうので困っていると聞いた。河口から約60キロほどが岐阜市内になるので、川沿いに北上してくるらしいのだ。金公園は長良川から2キロほどだから、鵜にしてみればひとっ飛び、公園の池を見つけてひと浴びしたということらしい。この池はコンクリート製で深さも30センチほどの人工的なもので、鵜が居ること自体不似合いな池なのだ。また水浴びの仕方がもの凄い迫力で、魚なんか1匹もいないのに、習性なのか必ず水中に潜る動作が可笑しかった。私とハチと数人の散歩中の人が立ち止まってしばし見物した。いつまで待っても飛び去る気配はない。「本当は池に入りたいんだけどな~!」、ハチは眉を八の字にしながらすごすごと帰ってきた。
投稿者 zuiryo : 2010年09月22日 20:28