« 83歳の居士 | メイン | 断捨離 »

2010年12月08日

瑞龍寺婦人会

私がこの寺に入るずっと前から、通称瑞龍寺婦人会という組織があった。以前は主催者のA婦人を中心に、相当大人数の集まりで、毎年定期的に会も催され、僧堂外護の大きな力になっていた。しかし中心の方々が老齢化し、会もグット小規模となり、その内の何人かが僧堂行事の時にお詣りするだけになった。しかしそれも一人亡くなり二人亡くなりで、遂に今年は二人きりになってしまった。更にその内のお一人の方も94歳で、お寺に出掛けてくるのも不自由に成り、遂に一人になってしまった。時が過ぎればこういう事もやむを得ないことで、自然の流れではあるが寂しい限りである。私がまだこの寺にやってきた頃は皆元気で、それは賑やかだった。もう30年近く前のことだが、私が鎌倉から来たというので、みんなで1泊2日の鎌倉見物の小旅行をしたこともあった。大仏様の前で記念写真を撮ったり、親しかった瑞泉寺和尚を訪ね、ご丁寧な案内をして貰ったり、本当に楽しい旅行だった。また恒例の2月3日の節分会星祭りでは、参詣人の募集から諸準備に到るまで、皆で手分けして協力して下さった。その収益で、畳替えやら襖の張り替えなど、傷んだところを修理してくれた。平成5年の開山五百年遠諱では、多額のご寄付を頂いたり、様々なことが想い出されて、懐かしさでいっぱいになった。僧堂修行も、外側から支援して下さる沢山の人達に支えられて成り立つので、思えば有り難い存在だった。それも今年で遂に終了となる。私はそう言う多くの人達から沢山の恩恵を受けながら今が在るのだが、どなたにも何もお返しをせず来てしまった。これからどう報いれば良いのか、しきりに思うこの頃である。

投稿者 zuiryo : 2010年12月08日 20:32

コメント