2011年03月26日
生ゴミ回収
生ゴミ回収も近年は市から委託された民間の業者が専ら担当している。お寺周辺は月・木の週2回で、総門脇が山内計7ヶ寺のゴミ置き所になっている。当番制で僧堂以外の6ヶ寺の奥さん方が後始末係、箒やバケツ持参で綺麗にしている。一般的にはこれで充分なのだが、柳ガ瀬や駅周辺の飲食店街では、毎日相当な生ゴミが出るため特別に契約しているらしく早朝に業者が回収している。私は午前4時くらいから散歩に出掛けるので、丁度この生ゴミ回収と出会す。大抵60半ばくらいの初老のおじさんが一人で運転も生ゴミをトラックに放り込むのもやり、次々に契約店を回っている。その忙しさと言ったらないのだ。端から見ていても、この歳で早朝毎日この仕事も楽じゃないな~と思っている。おまけにカラスがビニール袋を食い破って、辺り一面生ゴミが散乱していると、丁寧にかき集め掃除しながらだから、手の掛かることおびただしい。ある朝、カラオケボックスとマクドナルドの店の前、大量の生ゴミをいつものおじさんが片付けトラックに入れていると、カラオケボックスから出てきた若者が一人、腕を組みながらこのおじさん相手に暢気に話しかけている。「・・・おじさんかっこいいね~」だと。何が格好いいもんか、馬鹿野郎!思わず横っ面張り倒したくなった。いかにも人の良いおじさんは仕事の手を休めず、「・・・こうして働かせて貰えるだけでも有り難いことですよ・・・」と答えていた。野良猫がトカゲを捕まえていざ食う前に、手で左右に転がして様子を見て、それからじっくりと食べるのを見かけることがあるが、あの姿を連想した。本当にこのおじさんが格好いいと言うなら何故手伝ってやらないのだ。腰を屈め一生懸命働いているおじさんを、腕を組みながら上から眺めて、おじさん格好いいとは何と不埒な!こういう馬鹿がのさばっているようでは日本も終わりだと痛感した。
投稿者 zuiryo : 2011年03月26日 10:55