2011年03月31日
鶯の初鳴き
昨日、早朝参禅のとき今年始めて鶯の声を聞いた。偶然ラジオを聴いていたら名古屋では今日鶯の初鳴きがあったと報じていたから、ほぼ同じころ鶯が鳴き始めたのだ。参禅室の直ぐ前につくばいがあって、そこへいろいろな小鳥が水浴びにやってきて、ぺちゃくちゃと賑やかで、それはそれで好いものだが、やはり鶯は特別だ。例年鳴き始めはまだへたっぴ~で、「ほ~けきょ!」なんて鳴く。一緒に口笛で「ほ~ほけきょ!」と見本を聞かせてやるが、しばらく経たないと上手く鳴けない。ところがなんと今年はいきなり完璧に鳴いたので驚かされた。このように毎年鶯の鳴き声で春を感じる。しばらくすると鳴き声につやが出てきて、声も大きくなって、朝から夕方まで、あっちこっちで鳴き続ける。友人で鶯を飼うのが好きな人がいて、お店に籠を置いて、来る客に美しい声を聞かせていた。近年ついにその趣味も断念、生き餌を探してきたり、夜は袋をかぶせたりと、結構手のかかるものだ。その点うちはまるでお世話はなし、勝手に向こうからやってきて、勝手に鳴いてゆく。餌の心配もなく、だからいつも山に向かって、「ありがとう~ね!」と言っている。
投稿者 zuiryo : 2011年03月31日 21:11