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2011年04月27日

自粛

東日本大震災で日本国中自粛ムード、罹災した方々のことを思うと、レジャーだお祭りだどころじゃあない。ということで岐阜でもいち早く夏の大花火大会は中止を決定。一昨日も小さな会があって温泉へ出掛けたが、大きな館内はし~んと静まりかえっていた。これでは経営者は堪らんだろうな~と感じた。日経新聞に前ニューヨーク市長さんが在任中、9・11テロが起こって、その時どのように全米に向かってメッセージを発したかについて書いていた。テロに屈しない唯一の方法は自粛ではなく、普段通り活動することだと言うことである。それが米国人は決してテロに屈しないぞという、敵への強力な意思表示になるのだと言う。今回の場合は大地震と津波という天災だから9・11とは相手が違うわけだが、成る程と思った。先程の温泉旅館ではないが、罹災した地域の方々とはまた違う意味での被害を被ることになるわけで、こんなことでは日本国中罹災者になってしまう。ようやくその辺に気が付いて、岐阜県でも大いに観光客を招致しようと言うので、利益の3パーセントを義捐金に充てるなどして、双方が良いようにしようと言う。つまりこんな事ぐらいで日本人はへこたれないぞという気概を示すのである。もう一方で風評被害も甚大である。早々にとんずらした外国人はさて置いて、自ら招く二重の被害を勇気を持って食い止め、天災に負けない力強さを内外に向けて発信しなければならない。その為にも正確な情報を逐一公開して信頼を得ることが第一と思う。以上が私の思うところだが、最近知人から手紙を頂き、作家の曾野綾子氏の厳しいコメントを読んだ。「国家が全て何かをしてくれると考えるのは違う。めいめいが自分で考え、行動する癖を身に付けることだ。それは他人の痛みを部分的に負うことでもある。被災地の支援も国家に頼るのではなく、『痛い』と感じるくらい自らお金を出すことだ。出さない人がいてもいい。だが、そうした人は人権だ、権利だと言わないことだ。」

投稿者 zuiryo : 2011年04月27日 21:22

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